本日2度目の投稿です(笑)。
ちょっと投稿の仕様を試す必要がありまして・・・。
先日の「内地最南端・鹿児島県」訪問時、なにげにクルマを走らせていて
ふと気付いた。電車路面が緑化されている・・・。
これはどう考えても意図的なものとしか考えられませんが、
コロンブスの卵のようでもあって、なにか可笑しい。
この緑化事業の案内HPを見てみると以下のような記述。
〜平成18年度から実施している本市ならではの取組です。
鹿児島中央駅から生まれた約35,000平方メートルの緑のじゅうたんは、
ヒートアイランド現象の緩和や延線騒音の低減をはじめ、都市景観の向上、
うるおいと安らぎの空間の創出に大きく寄与しています。
こうした本市の軌道敷緑化は、市民をはじめ観光客の方々から高い評価をいただき、
本市を象徴する新しい街の風景となっています。また、その取組は、
他都市からも注目されており、都市の緑化において先導的な役割を果たしています。〜
と、自慢げに書かれています(笑)。
いや、わたしも批判げではなく、まことにすばらしいなぁと思います。
いいなぁと思うのですが、北国札幌市電では真似したくてもできないでしょうね。
雪が降ってくると「ラッセル車」という雪かきが出動して路面から雪を排除する。
どうしても路面に対して物理的なダメージを与える。
先日、地元住宅ビルダーの「シンケン」さんのことを書きましたが、
「庭と一体化した暮らし」を提案している。
すばらしいのですが、北国住宅では庭はなかなかに悩ましい。
手を加えて丹精するのはいいけれど、それが鑑賞可能なのは約半年。
積雪条件のなかでは、植物の越冬のためにさまざまな工夫が迫られる。
樹種をよく考えなければならないし、庭の設計自由度は低い。
保守も考えて、芝生庭とシンボルツリーというのがパターンでしょう。
北海道の積雪寒冷条件では、冬場のことを考えての緑の保守管理になるので
その困難は高まらざるを得ない。
北海道の住宅に緑のうるおいが計画しにくいのは、こういう問題もあるのですね。
ただ、そういう条件とは別に、住宅地の「視線の抜け」という意味では
与条件としての自然環境自体は比較的豊かに存在する。
そういうことで、それなりのバランスがとれているともいえる。
こういった条件を踏まえて、住宅の「うるおい」をどう計画していくか、
北国では想像力の一層の発展が必要になってくるのですね。
Posted on 8月 9th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 「都市の快適」研究, 住宅マーケティング
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