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【鎌倉期の報道「蒙古襲来絵図」 元寇シリーズ-14】

 わたしはメディアという情報の世界で仕事人生を過ごしてきました。  昭和中期生まれの人間なので小学校に入る頃から自然に毎日届けられる北海道新聞に目を通し始めていた。当然、たくさん「漢字」が目に飛び込んでくる。学んでいない […]

【福岡・筥﨑宮「敵国降伏」の掲額文 元寇史料館-13】

 日本には数少ないとされる「戦争記念館」として福岡市の「元寇史料館」を参観しての記録を書いていましたが、そこで知った日本三大八幡宮という「筥﨑宮」に興味を持って参観しました。  驚いたのは、中央の「拝殿」建築の正面に掲額 […]

【仏教と征服権力・政治とのつながり 元寇史料館-12】

写真上はきのう紹介した元の軍船団が集結していて大型風台風の直撃を受けた「鷹島」海域の海岸線に打ち上げられていた高麗の船のものと推認される仏像。軍船のなかで「守り仏」として機能させていたのではないかと言われる。軍人たちの精 […]

【950hpの台風・鷹島南海域集結の元軍直撃 元寇史料館-11】

 今回の元寇史料館訪問でわかったことの最大のポイントはやはり海上からの侵略行動にとって、もっとも枢要な要件は海洋気象ということが明確になったこと。要するに台風である。  長崎県伊万里湾口の鷹島沖海域を埋め尽くしていた元の […]

【第2波弘安の役「防塁」で専守防衛 元寇史料館-10】

 元寇史料館での体感シリーズも合計10回目の連載記事で、トータルの文字数はたぶん10,000字を超えてきました。日を重ねながらいろいろな側面にスポットを当てて特定テーマを書き続けるというブログスタイルのメリットを感じてい […]

【立正安国論・宗教の政治への直接関与 元寇史料館-9】

 さすがに昨日は往復800km超のドライブ運転の疲労が沸きだしてきて、連載記事ひと呼吸。本日は復帰。  この元寇がもたらした状況の中で、今日社会とも通底していると感じるのは「政治と宗教」の関係性。この元寇の時期、鎌倉新宗 […]

【国際戦という「異次元」価値観戦争 元寇史料館-8】

 中国大陸に並立した2国・元と宋という複雑微妙な国際情勢のなかで、新興の元から国書を送られて「こっちの陣営に付いて味方してくれるよな、な?」というような関係を迫られた日本。その政権は実権を「征夷」をタテマエとする武家が支 […]

【神風=外交と安全保障のリアリズム放棄 元寇史料館-7】

 日本の権力機構と東アジア世界との交流について考え、その中でこの元寇について考えてみています。  こうしたテーマはきわめて現代的でもある。現代に至っても独裁体制下にあって政治判断において多分に不確定要素の多い隣国との対応 […]

【元の「国書」と世界情勢 元寇史料館-6】

 さて一段落させて、ふたたび「元寇」シリーズ復帰。  前後2回に及んだ元と高麗の軍船団による九州北部への侵攻。東アジア世界においては中国大陸が中華としていわば中枢の位置を占めているけれど、そこでの戦いはいかにも「大陸」的 […]

【元の海外派兵に「戦略」はあったのか? 元寇史料館-5】

 さてきのうまでは元の軍装備、その戦闘衣について考えて見た。これ自体は当時の日本に対してはるかに優位性をもった「戦略価値」の高いポイントだったと言える。こうした装備についての先進性に遭遇して、個人戦での勇猛さを絶対評価尺 […]