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緑と住まい

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写真は川崎市にある「日本民家園」でのもの。
日本の住宅は、都市部の賃貸住宅・長屋は別にして、
けっして短寿命なものではなく、
こんにちの行政機構が目指しているといわれる
「長期優良」なものとして、地方の農家住宅などで長く存続してきて、
多くの場合、数百年間、大切に使用され続けてきたものだといわれます。
それらは、研究すればするほどシンプルに
機能性と、性能を考えてきたものであり、
そういう「先人の知恵」が、DNA的にデザインマインドも支配して来ている。
家って、結局は「癒しの場」であり、
人間が癒される、っていうことにはやはり基本的なものが存在する。
そんな思いが段々強く感じられるようになっています。
写真のような光景、
みなさんも、きっと「どこかでみたことがある」
っていうように感じられないでしょうか?
こういう緑の額縁を通して、その先に日だまりのような空間が広がり
大きな屋根が差し掛かっていて、
ひとを包み込むような安心感を伝えてきている。
旅の中で、巡りあったときにすらこういう感情を抱けるのだから、
ましてや、こういう住まいがわが家であったとき、
その情緒性は、計り知れないくらい痛切なものになる。
こういう住まいに帰り着き、
乾きを癒し、飢えを癒し、ここちよい睡眠を得るときに
人間はこころのすみずみまで、癒されたと感受すると思う。
どうも、この写真の光景、
思わず写真に収めたものだったのですが、
繰り返し、見続けていて、
なんとも飽きずに見ていることができる光景なのですね。
やはり、緑と住まい、というものが決定的なのかも知れませんね。
「家と庭」と書いて、家庭と、よく言われますが、
単純にそういうことで、シンプルに考えればこうなる。
こういう基本要素を、どうやって現代の暮らしの中に
再構成していくべきなのか、
っていうのが、家づくりの目指すべきものなのでしょうね。
北のくらしデザインセンター
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