本文へジャンプ

【エアコン設置位置、ZEH情報投稿などに反響続々】

3049

先日来、なにげに投稿した「床下暖冷房エアコンの設置位置」記事について
たいへん多くのみなさんからの閲覧がありました。
上のスクリーンショットは、投稿翌日の閲覧数ですが
下のスクリーンショットは3日後のFacebook上の「リーチ」数。
ついに10,000を超えまして、関心の強さを感じました。
また、これも日頃からの興味テーマであるZEHについての昨日の投稿にも
たくさんのコメントが寄せられて、それへの対応返信投稿の方が
はるかに本文を上回っておりました(笑)。
とくに、早稲田大学創造理工学部建築学科教授の
高口洋人先生からは、欧米のZEHについて詳細なご教授をいただきました。
以下、要旨です。
〜EUの政策はEU本部で基本方針が決定され詳細は各国が決める。
ZEHの目標値も何を含めるのかも国によって異なります。
大元の法律は2002年に制定されたEUのEPBDという法律。
エネルギー性能の可視化とその提示の義務化を主眼として
ZEB/ZEHの制度化を2020年までに求めています。
つまり各国政府には10年の余裕があった。
日本では2014年の閣議決定が表面的には最初。4年遅れている。
実績ベースなのか設計値なのか? というのはある種の神学論争ですが、
EUが設計値としたのは、対応が新築に限られるという現実的な対応。
EPBDの既築建物の評価も半日程度のウォークスルーでの簡易的な算出。
もっともこの数字と実績値が大きく違うと問題になっています。
アメリカの場合は、建築基準も各州で違いますし面倒なので
実績値で揃えたという印象ですが、投資家が信用するのは実績値なので、
ZEHを市場圧力で普及させるという方針が徹底している。
日本の定義では、NearlyZEHで75%削減。
創エネ義務化ではありませんが、実質的に断熱強化だけでは達成が難しい。
設計となっているのは、確認できるのが確認申請時なのでなっているだけ。
実績値となると所管が変わるという縦割り行政もあるので議論されていない。
いずれにしても「省エネ偽装」的な問題もいずれ起きるでしょうから、
実績値ベースの議論も徐々にされるようになると思います。
しかし研究者の目からすると、パッシブデザインをまず徹底して、
負荷を減らした上で足りない分を創エネで賄う順番に当然なると思うので、
自然志向の設計となんら矛盾しないと思ってしまいます。
PVは板とコンディショナーとケーブル類なので、よほどシンプル。
デザイン的に気に入らん! というのは分かりますが、
ニーズがあればこれから新しい素材やデザインがどんどん出てきますから、
それなりに解消される問題だと思います。〜〜(以上)

という、わたしの書いたテーマを掘り下げた詳細解説的な投稿をいただきました。
まことに、ありがたいご教授と感謝申し上げます。
さらに、経産省のZEHロードマップ検討委員会委員の
九州のエコワークス代表・小山貴史さんや他のみなさんからも多数のコメント。
いずれもわたしの本文以上にはるかに中身が濃い(汗)。
こういう「世論」が起こっていくのは、住宅業界にとって
たいへん意義が深いのではないかと思っています。
ぜひ、わたしのFacebook投稿へのコメント類を参照願えれば幸いです。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.