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ぶちうまいけぇ☆?

広島と言えば、食べ物はB級最強のお好み焼き。
市内の中心部には「お好み村」という地名にまでなっている。
なんですが、
実はあんまり興味はなかったのですね。
それよりも瀬戸内海地域では「タコメシ」が多いのですが、
あのタコメシ、どうにも米の炊き方がやわらかすぎる気がする。
どうなんでしょうか?
たまたま泊まったホテルでは、
普通のご飯も、米の粒が明確でなくなるくらいの炊き方をしている。
どちらかといえば、腰のある刺身のたこで、
シャキシャキとしためしを食べる方がわたしは性に合っている。
んですが、
でもそういえば、わたしの父親はごく幼年期を広島県内で過ごしています。
で、父の米飯への好みも、
この広島で食べた米の炊き方にどうも近い。
息子であるわたしは、どうもこの好みは受け継げなかった。
そんな思いがしてくるような食の旅であった次第。
どうもこのことが、頭の中を支配していて、
「あ、そういえばお好み焼きも名物だったな」
というように番外的に思われていたのです。
そんなことで、広島市に滞在中はとくに食べることがありませんで、
広島市を離れての高速パーキングエリアでふと、
写真のような手書きポップに遭遇した次第であります。
「ぶちうまいけぇ☆」
なんじゃこりゃ?でありますね。
大体が手書きポップというメディアは、間脳を直撃する。
論理ではないのですね。
感覚領域を、待ったなしピンポイントで狙撃する。
そのうえ、☆って、そりゃなんだ?でありますね。
「おう、ほなら、喰っちゃる。うまくなかったら、どやしたるけん!」
というような、関西とも広島弁とも付かないような
過激な心情(笑)を抱かざるを得ない。
っていうことで、その挑発にまんまと乗ってしまいました。

やられました。
ああ、こんなことなら、タコメシをやめて
3食、お好み焼きを食べていれば良かった(笑)。
という後悔が猛烈に襲ってきた次第であります(オーバー)。
いや、なかなかいいですね。
具の野菜、もやしとキャベツがいい食感で、
そば、というか細切りラーメンというか、の食感とのコンビがいい。
で、すべてを丸め込む薄いお好み焼きの生地が
こってり甘めのソースと相まって、
やわらかく楽しく喉を通過していく。
後で聞いたら、
広島地元の工務店社長から、とびきりうまい店もみなさん案内してもらったとか。
やべ、大失敗、であります。
でもま、PA食堂というおばちゃんたちが作る家庭料理的な
サワリだけでもおいしかった広島お好み焼きでした。

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