写真は現在掲出中の札幌地下鉄額面広告。
今回の特集は、「価値の再生」というテーマでリフォーム
ひいては、家への愛着の高め方、というようなものですので、
ちょっと雰囲気重視で作ってみました。
雑誌の交通広告というと、どっちかと言えば、タイトル重視で
これでもか、これでもかと、記事の引き文句が並ぶのが一般的。
そういうのから比較すると、まぁおとなしい、商品広告に近い仕上げ。
どんなふうに見られるか、効果的か、
出している方は、いつも不安なものなんですよね。
写真が、雰囲気とか、趣、というようなものを無意識に感じさせる玄関ドア。
で、思ったんですけど、やっぱ住宅の本質的な意味合いは
その家が、独特に醸し出している雰囲気なんではないか、と。
古くから建てられていて、住んでいるひとたちが愛着を持って暮らしているんだな、という家には
たたずまいとして、何か伝わってくるものがあります。
ピカピカの新築の家では絶対に感じられない、ある重さでしょうか?
最近よく使われる言葉で言えば、品格、というようなもの。
こればかりは、どんなにがんばっても、建築の作り手だけでは作り出せない部分だと思うんです。
そういうお宅に伺うと、自然に背中がシャンとしてくる、みたいな。
具体的になんだ、といわれても言葉では言いにくいんですけど。
でも、最近の家づくりでは、そういう部分へのこだわりも感じられる家も見られます。
やっぱ、衣食足りて、ということで、住宅にいろいろな部分を求めるユーザーが増えています。
わたしたちのような雑誌の作り手の、本来の意味合いって、
そういうことへの関わりを意識しているべきなんだと、思う次第。
でも、そういうお宅に巡り会える瞬間は、大切な時間です。
きょうは一枚の写真から、ということで。
Posted on 4月 4th, 2006 by replanmin
Filed under: リプラン&事業
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