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えびせん専門店も。高速PAショップ戦争

2047

出張や旅行に出ると、移動ではレンタカーなどを使うことが多い。
カーナビの普及と高速道路網が隅々まで整備されたことで
「移動の自由」は極限的に高まってきている。
わたしなど、札幌にいる以外では、ホテルでの滞在時間は別にすれば、
日本全国の高速道路上にいることの方が、
時間的にいちばん長いかもしれない。
歴史的に日本の「律令国家」が出来上がってすぐに取り組んできたことが
「移動手段の権力による掌握」だったことは明白な事実。
奈良に中央集権的な「都」が開かれてすぐに
日本全域を視野に入れた「道」の開発が取り組まれてきた。
それまでの日本社会が水上交通主体だったのに
中国出自の律令体制では完璧に陸上交通主体の考えで
ひたすら道路建設に取り組んできたそうです。
東海道や東山道など、交通手段の整備とともに
同時に国内での産地間交易が活発化して行ったのでしょう。
税の収奪や経済振興の基本作戦であったことも、当然でしょう。
道を整備することは、権力を広域化させることと同義だった。
で、こうした移動手段の変化につれて、「街」の形成が促進されていった。
都市・街が、「境界」に発生し、権力はその交易を管理する。
これは人間社会不変の法則だろうと思います。
そして現代、人の移動が、クルマが前提になって来て
高速道路は、もっとも「官」が管理する空間になり、
そこでの「利権」も、さまざまに権力が管理していることは疑いない。
顕著になってきたこの変化の結果、
PAショップの占める市場としての位置は
年々高まってきているに違いないだろうと思います。
全国の高速道路上のPAでのショップビジネス戦争が活発になっている。
ただ、この領域でも人口密集度で地域間格差が明瞭。
北海道では、かろうじて輪厚くらいしか活気が感じられない。
それに対し、首都圏や関西圏などの活況は本当にびっくりさせられる。
東名・海老名が一番ではないかと思っているのですが、
あそこなど、駐車場は数百台で満杯というケースも多い。
ああいった過激なショップ間競争環境の中から生み出されるヒット商品には
合理性と、時代の感覚が詰まっているに違いないだろうと思います。
そんな状況を見続けるのが好きであります。

2048

先日の出張でもこんなおもしろショップを発見。
まぁメインの建物ではなかったのですが、
広大なショップタウンのはずれで、
手を変え,品を変えた、えびせんべいばっかり売っている店を発見。
あとでインターネットで調べたら、まんま、えびせんべい専門店だそうで
日本人の嗜好は、こういう専門店の成長を可能にするのだとびっくり。
さらにこういう新しいマーケットを切り開こうとする
商魂の元気の良さも学ばせていただいた次第であります。
いやはや、すごいですね。

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