いつも早朝散歩の起点になる北海道神宮駐車場。
全面アスファルト舗装のこの駐車場真ん中に
この季節らしく、盆踊りの仮設やぐらが設置されています。
仮設とはいえ、けっこうな人数がそこに上がったりする建築でもあるので
まさかアスファルトに穴を開けて基礎を作っているわけでもないだろうし、
こういう場合、どうやって足許を固めて行くのか、
つい興味を持ってみてしまう。
やはり案の定、足許は田型のような枠が据えられて
それに対して4本の柱や、筋交いなどが接合されていました。
仮設建築の範囲内では、余り過度ではない荷重であれば、
この程度で必要十分なんでしょうね。
櫓、やぐらというのは、
建築の基本構造でもある。
十年前くらいに、信州松本城を見学したけれど
あれはやぐら構造建築なんだそうです。
そういえば、この仮設櫓のように
頂部に向かってややほっそりと立ち上がっていく感じがある。
そういえば、日本海側から中部山岳地帯には、
三内丸山的な縄文的建築の伝統が感じられます。
そういった流れが松本城なんかでも垣間見えた。
Wikkipediaを見ると
櫓(やぐら)とは日本の古代よりの構造物・建造物、または構造などの呼称。
矢倉、矢蔵、兵庫などの字も当てられる。
木材などを高く積み上げた仮設や常設の建築物や構造物。
(見世物小屋や相撲、祭りの太鼓櫓・火の見櫓などの物見櫓等)
古代からある城等に建てられた矢を納めた倉庫兼発射台、
防衛用の仮設の掘立建物。(物見櫓(井楼)など)
近世の城郭に建てられた矢や鉄砲を発射するための
重層または単層の建造物。
構造部位の名称(船櫓・炬燵櫓など)・技の名称(相撲の技・将棋の陣たて)
建築構造で見ればこういった理解になるけれど
一方で、このやぐらの右側には
この盆踊りに協賛している企業の広告が掲示されている。
建築にはお金がかかり、その費用を集めてくるのも
もっとも重要な「構造」ともいえます。
足許と横と、両方を見て建築を通しての
社会観察、理解をこどもたちに教え諭す機会でもありそうです。
というのはあまりにも俗物的で、
こどもの夢を破壊する考えかも知れませんね(笑)。
Posted on 8月 14th, 2014 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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