2週間から3週間ほど前には
全国一に暑い日が続いたりしていた北海道ですが、
その後、6月の観測ではもっとも長雨に突入。
まぁまぁ、来る日も来る日も雨ばっかりという憂鬱な天候続き。
いちおうわたしはゴルフ、お付き合いくらいはするんですが、
ことしはまったく行く気が起きない。
忙しいし、ちょうどいいからこれを機会にきっぱり止めてしまおうかと
まで、考えている次第であります、まぁそんなことはないでしょうが(笑)。
そんな雨模様がようやくきのう上がって、
カラッと晴れ渡ったのですが、夕方からふたたび曇りがちに。
どうにも、あの北海道の爽やかな初夏が消滅している。
地球上でも稀有な「天国に一番近い」北海道の初夏が、なくなった。
どうにもさみしくてなりませんね。
わたしは北海道で生まれ育ったので、
小さいときの記憶の中に、真っ赤な夕焼けとか、奇怪な形状の雲とか
あるいは、乾燥気味の空気感とかの身体記憶があります。
東京生活を始めた頃に
東京で知り合ったひとたちと話していて
「地平線って、見たことがない」みたいな人たちが多くて
おいおい、と呆れていた記憶があります。
人間は自分にはないものに深く焦がれるものだろうと思います。
わたしの場合には、北海道の自然がもたらしてくれる体感は好きだけれど
一方で人文の乏しさ、その積層感のなさがいやで、
本州地方の、たっぷり人文痕跡がある地域に憧れ続けた。
それが原因なのか、結果なのか、
わからないけれど、歴史が大好きというのは、
そういった部分が大きいのではないかと思っています。
自然が豊かであるって言うことはうれしいことではあるけれど、
でもそう「誇らしい」ことでもない、みたいな、
そんな心情を抱き続けてきた。
しかし、その自然が変調を見せているようになると
なんともいたたまれないような、豊穣さを失った気分に襲われる。
梅雨がないと言われていた北海道の
この今の時期のすばらしさが、消えてしまった喪失感は
心理の奥底に沈殿するかのようであります。
まぁ、神さまのきまぐれである天気に、
人間がどういってもムダではありますが、
もうちょっと、初夏らしい季節を取り戻して欲しいと念願します。
火の恋しい季節は、この時期の北海道、どうもふさわしくない。
Posted on 6月 23rd, 2014 by 三木 奎吾
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