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ああ、JR北海道

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きのうから青森に来ております。
わたしはちょこちょこと青森出張があり、
そのたびに、JRでの往復を繰り返しています。
青森以外に行くには、やはり仙台に飛行機で行って
そこからいろいろ各地に移動を考える、というのが普通ですが、
青森の場合には、JR利用がいちばん合理的。
まぁ、移動に時間がかかるのが難点とは言えますが、
費用との見合いではほぼ適当かと思っています。
なんですが、最近のJR北海道の問題点の噴出で
函館ー札幌間の特急の本数が削減されたままになっていて
急に出張予定が入ると、その区間の指定席がまず取れない。
まぁやむを得ないなぁと諦めざるを得ない。
大体帰りの、函館からの便の指定が取れません。
自由席利用になりますが、通常大体は座って帰ってこられる。

そんなふうに利用していましたが、
今回の貨物列車の脱線事故では、HP上では
「江差線で運転見合わせ」というアナウンスなんですが、
実は影響の最も大きい「津軽海峡線」がまったく不通になっている。
この間のJR北海道の発表は、まことに不明瞭なものに終始している。
HPでは、先述のように「江差線が・・・」という書き方になっていて
一番多くの利用者の関心事である「青森ー函館」間のことが
まったく触れられていないのです。
やむなくインターネットのニュースとか、当事者外の情報にしか頼れない。
そのうえ、22日の時点では
「津軽海峡線も運転を見合わせている」と書かれていたのに
23日にはその部分が抜け落ちてしまっていた。
ですからわたしなどは、「あ、津軽海峡線は復旧したのか」と思ってしまった。
ところが事実は全然違っていて復旧のメドは立たなかった。
で、企業の明確な発表のないまま、誤解した人が札幌から函館まで移動し、
多くの人がフェリーに乗り換えざるを得なくなって
ターミナルには大勢のみなさんが押し寄せたということです。
青森のタクシーは突然のフェリー客で大忙しになっている。
たぶん、このHPの書き方を見て、
わたしのように誤解してしまった人は多いのだろうと思います。
函館に着いて、はじめて津軽海峡線の不通を知ったのでしょう。
JRの券売所窓口でも、22日日曜日の時点で、
翌日の運行についてはまったく状況の発表アナウンスがなかった。
「明日になってみなければわかりません」という対応でした。
わたし自身は、その時点でJR北海道に事故対応当事者能力がないと判断し、
即座に飛行機に変更して、仕事はきちんと片付けることが出来たのですが
北海道と名前が付いているインフラ企業で、こういう状況はちょっと困りもの。

で、きのう23日中に復旧させるというメディア情報が流れていたのですが、
きょうの早朝4時過ぎに、HPを確認したら、
「発表時間外(24時から5時まで)」ということで、なにも情報開示がない。
おいおいであります。まぁ、まったくどうなっているのか?
ユーザーへの情報提供が使命であるHPが
このような企業としての非常事態の時に時間外だから開示していないって、
企業ガバナンス能力を疑うような事態になっています。
たしかに広大な北海道で人口も少ない中で保守すべき鉄路は
企業規模を超えるような範囲になっているだろうことは理解出来るけれど、
それにしても、対応がずさんすぎる。
人口減少社会が本格化する中で
このようなインフラ企業は、今後ともきびしい状況に追い込まれていくでしょうね。
かつての北海道拓殖銀行のような事態が
北海道と名付けられたインフラ企業で起こらないとも限らないと
不安な気持ちがよぎってくる昨今であります。
なんとか信頼回復に努めて欲しいと祈念します。

<写真は神頼みのため(?)の北海道神宮内宮です、よろしく>

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