


「スタッフのみなさんに蕎麦を手打ちしてふるまいたい」
という申し出を今回工事の施工をお願いしたヨシケン・吉田専務からいただいた。
で、スタッフの仕事が雑誌の下版終了・一段落したタイミングを見計らって、
きのう挙行していただきました。
ヨシケンさんには、この建物は都合3回の大きな工事をお願いしている。
わが家の子どもたちの成長も同時進行で見守っていただいた。
そんな思いも込められたありがたいお申し出。
ヨシケン・吉田専務さんにこの場で感謝申し上げます。
ヨシケンさんとアース21で仲のいい武部建設専務ふたりで、
蕎麦打ち同好会のような会を持たれていて、
わたしも数回参加させていただいております。
なんと武部さんは自分の「蕎麦畑」まで持っていて、粉挽きも
石臼のある製粉所で頼んでいるという本格派。
今回ヨシケンさんが打っていただいたそば粉も、本格的製粉所で
挽いていただいたものだそうです。みんな趣味がどんどん昂じている(笑)。
今回は参加人数が20人ほどという大人数になってしまって、
たいへん恐縮でしたが、そばも満腹になるほど打っていただき、
さらにサイドメニューでも、正調・八戸の「サバ缶」をご持参いただいた。
なんでも札幌の「生協」さんで売っているのだそうで、売り切れになる人気とか。
噂を聞いてわたしも先日の八戸出張で「八食センター」に買いに行ったけれど、
なんと水曜定休日にぶつかる不運(泣)。
ということで、今回初めて試食させていただきましたが、ホントおいしかった。
さてメインのそばは、さすがの食感であります。
はじめにあたたかい鶏肉とネギの汁で食べさせていただき、
シメには冷たい盛りそばで食べさせてもらいました。
こたえられないのど越し、そしてつゆのさわやかなおいしさ。
口に運ぶたびに口中に蕎麦本来の玄妙さとやや甘味を帯びた食味が広がる。
その歯ごたえもたのしくて、ついお酒が進んでしまう(笑)。
ちょうど歯にそばの食感が残って、それをお酒でスッキリさせたくなる。
たいへん危険な食感ですね(笑)。
この反復運動が止まらせにくいのです、激ヤバ!
まぁおかげさまで年甲斐もなく、お酒でノックアウトされてしまった(笑)。
サイドメニューも盛りだくさんに、わたしとカミさんで用意しました。
メインはそばに合わせて「サバの南蛮漬け」〜下の写真ですが、
さっぱりサバが隠れるほどにタマネギ主体の野菜群が覆っております。
この野菜群の下に、黄金色に揚げたサバ切り身が表れます。
こちらは札幌中央市場に行ってサバ切り身40枚を仕入れてきた次第。
さすがに使ったのは今回15枚くらいでした。
これでたぶん25人前くらいにはなるのですね。
蕎麦には似合うだろうと、おいなりさんも40コほど用意。
こっちはカミさんとわたしの合作共演であります。
途中穴があいたヤツは「つまみ食い」するのですが、
案外つまみ食いは出来なかった(泣)。
ということで、日中32度の真夏日の札幌、
たのしい初夏のイベントを無事終えることが出来ました。
さてきょうからまた、養った英気でバリバリ頑張りたいと思います。
Posted on 6月 5th, 2018 by 三木 奎吾
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一昨日の土曜日は、市の下水道局から発注された
わが家敷地内下水枡周辺地盤面の沈下修復工事が行われました。
2枚め写真のような地盤面の沈降がみられていた。
写真の下水枡にはわが家側からの下水管が引き込まれ、そこから市道側にある
公共下水管へのパイプが接合部分で破断していて、
その結果、接合部分から漏水し、長期にわたって地盤を沈降させたのです。
ということで、札幌市下水道局に連絡して市の下水道修復工事として、
わが家敷地に敷設されている下水枡の交換、管の復旧の公共工事。
なお、わが家敷地駐車場部分と隣接する歩道部分は
市の許可を受けてロードヒーティングも敷設してあるので、
その一時撤去〜工事〜復元作業についてもあわせて施工された。
まぁ知識としては社会システムはわかっているのですが、
その運用実態についての知見はなかった。
目の前でこういう実況を見ながら「取材」できるというのも得がたい経験。
たまたまこういう地盤沈下が起こったことで現代の住宅生活の機能性を
下支えしている公共的メカニズムについて端的に知ることが出来た。
事前に打合せが10日ほど前にあって、詳細調査と工事内容の確認が行われ、
工事作業当日の周辺道路の「通行制限」処置などの概要も承った。
工事数日前にはわが家にも工事と、それにともなう通行制限についても
チラシが配布されていました。
で、土曜日2日、朝からものものしい工事車両の数々の集中。
わが家駐車場からは2台のクルマを、契約してあるほかの駐車場に移動。
市道部分の該当箇所路盤面の掘削、掘り返し。
わが家敷地のロードヒーティング路盤面撤去、温水パイピングの処理の検討。
(これは、切断せずに一時移動などで対応可能となりました)
わが家路盤面のロードヒーティング金物メッシュの撤去〜掘削工事。
わが家敷地の公設下水枡連結のわが家側からの下水パイプの切断。
(これで約1時間ほどトイレ使用できず)
下水枡の撤去、基底部の石版プレート敷き込み〜新設下水枡の設置据え付け。
この間、市道側地中で公共下水本管との連結部分の撤去〜新設、
さらにわが家敷地内公共枡との連結作業も同時並行進行。
下水枡とわが家側、本管側パイプの連結、漏水などのチェック作業。
確認後、工事部分の埋め戻し作業。一定量の土砂落とし込み後、
機械での「天圧・ならし」で地中地盤の整地作業。その繰り返し。
そしてシートを敷き込んだ上でその上に
ロードヒーティングパイプ保守用のメッシュ再生敷き込み。
砂を上に敷き込んだ後、表面材の煉瓦を修復敷き込み。
一部、地盤沈下部分については、煉瓦が変形を受けたりしているので、
新規の煉瓦に交換の上、敷き込み。
新設のわが家敷地内公共枡周辺の煉瓦の切り込み作業。
そして仕上げに砂を撒いて、煉瓦の空隙部にきれいに埋め込みしていました。
わたしは午後イチから伊達まで出掛けたので、カミさんと娘が工事記録も撮影。
大量の「取材写真」ストックがありますが、
必要に応じて、整理整頓して保管しておきたいと思います。
公共工事をじっくりウォッチするというのは初めての経験でしたが、
さすがに工程にムダがないし、進行段取りは理に適っている。
とくに通常の民間工事をそれこそ毎日見続けている身として、
近代国家が実現した「公共事業」というものの社会システム的ありようを
いろいろに考えさせられた次第です。
工事関係のみなさん、終了時には居られなかったので、このブログ記録で
感謝の意を表したいと思います。ご苦労様でした。
Posted on 6月 4th, 2018 by 三木 奎吾
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きのう2日土曜日は4つの用件が重なった超特異ブッキング日。
いろいろなことが気がかりでしたが、
伊達までクルマを飛ばして表題の「須藤建設創業100周年パーティ」に参加。
先日も青森県むつ市で宮大工から創業の菊池組さんを訪問しましたが、
この須藤さんも似た経歴を持っている。
2枚目写真のように、はじめは社寺建設の仕事を請け負って創業された。
大正7年と10年に北海道豊浦町の人口集積、開発がある程度進捗して
民族的精神中核施設として神社・仏閣が造営された。
ちなみにこの大正7年当時の日本人口は5,633万人で、
当時の北海道の人口は大正9年で236万人というデータがあった。
まぁ北海道人口はおおむね現在の半数、4割強程度で日本もほぼ同様。
その事業遂行を「地域に根付いて」活動する大工棟梁が請け負うべく
全国の大工ネットワークの互選で社会的に選択され地域にいわば派遣される。
想像に難くないけれど、この2つの施設建設について
その地域から大工ネットワークに対して打診があって、その応答として
山形で宮大工修行した須藤さんの初代・幸次郎さんがやってきた。
このことは地方における工務店という存在がどのようなものであるか、
ひとつの典型例を見る思いがします。
日本の国土開発、人口の増大にあわせて「地方」が形成され社寺建設が行われ、
それにあわせて人材が供給されるシステムが機能していたのでしょう。
歴史はダウンサイズしながらある輪廻をたどっていくものでしょうが、
聖徳太子の発願による四天王寺の建設と、それに際しての
朝鮮半島からの大工技術者の派遣、日本最古の建設会社・金剛組のような
そういった社会システムが働いていくのだろうと思えます。
この北海道豊浦町でのケースは、ダウンサイズしているけれど、
社会システムの発動としては、非常に近似した事象のように思えます。
それにしても、そこから100年継続してくるというのは、
まことに風雪、歳月を感じさせてくれます。
豊浦町から本拠地を伊達市に移転させ、さらに住宅事業部を作り、
そこから高断熱高気密住宅運動を創始した鎌田紀彦先生の実験住宅を手掛け、
事業の基盤を固めて行っている。
さらに冬期の安定的な建築需要獲得のために千葉県に支店を開設する。
一方で北海道内でも札幌に支店を開設し、
さらに旺盛なニセコ地区での海外需要に対応した「ニセコ支店」を
この6月にオープンさせるということ。
須藤芳己相談役からビデオで「それぞれの時代の人間がみな創業だと思うこと」
という言葉がありましたが、まことに至言だと思いました。
北海道ではまことに希少な100年企業が今後どのように発展していくか、
注目していきたいと思っております。
Posted on 6月 3rd, 2018 by 三木 奎吾
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全国の地域自治体の中で、北海道はきわめて特異に
「地域の家づくり」について緊密な関与を継続してきました。
明治の開拓期から、いまの「北海道庁」のルーツと言える「開拓使」が
この日本民族家屋文化にとってきわめて過酷な寒冷気候条件のなかで
いかに安定的な「室内環境」を構築できて、
その結果として多くの移民を実現できるかを必死に模索してきた。
明治国家にとってまさに近代国家への飛躍をかけた民族的チャレンジだった。
その歴史的な経緯はいまに至って、日本でもっとも「住宅性能」についての知見と
そこに至る試行錯誤が折り重なった,独自の住宅文化を積層させている。
そんな150年からの「余熱」はいまに至っても確実に存在している。
現在、北海道では主要な住宅施策として「きた住まいる」事業を展開。
高断熱高気密の家づくりに真摯に取り組んできた地域工務店、
建築家グループなどを「きた住まいるメンバー」として登録推奨しています。
その北国型住宅のありようを一般のみなさんに広く知らせたいということで、
具体的な住宅建築、モデル住宅群を札幌近郊・南幌町に建設しました。
地域としての北海道が考える「いい家」を表現する試みです。以下、ご案内。
〜北海道がおススメする住宅事業者「きた住まいるメンバー」が提案する
住宅展示場「みどり野きた住まいるヴィレッジ」が、南幌町にオープン!
モデル住宅をオープンしている住宅と地域工務店+建築家は以下の通り。
●新 北方型住宅2018「南幌まちなかの家」
南幌の四季の眺望や夕陽を取り入れた眺めの良い2階をLDKとし、
1階は家庭菜園など南幌の自然、土と触れ合う楽しみを味わうための
仕掛けを備えた住まい
施工/(株)アシスト企画 設計/山本亜耕建築設計事務所
●ゆっくり、ていねいな暮らしを「カスタマイズできる家」
緑地に向けた大開口と天井の高窓で四季と光の変化を演出。
使い勝手の良い将来拡充可能な半屋外空間とカーポートを備え、
生活の変化に柔軟に対応する住まい
施工/晃和住宅(株) 設計/山之内建築研究所
●「てまひまくらし」
夕陽を望むテラスを備え、時間をかけて木の家の良さを体感できるよう
職人の手仕事の技を惜しまない家。南幌の気候を生かした工夫と、
ひと手間をかける楽しさを提案
施工/武部建設(株) 設計/アトリエmomo
●オープン×クローズ「大きな屋根の小さな家」
南東角地にカーポートを備えた約100㎡の木造平屋。大きな屋根に
3つの小さな家的空間を配置し、屋内外を一体とさせることにより、
これからの田園ライフを提案
施工/(株)キクザワ 設計/(株)エスエーデザインオフィス
●都会の脇でお洒落に暮らすGlamping-House 「Inside-Out」
新省エネ基準に向けた超高性能コンパクトハウス。全天候型の
半屋外ガレージテラスを中心として、リビングに居ながら
グランピング気分を味わえる斬新な提案
施工/(株)アクト工房 設計/(株)ATELIER O2
なお、詳細はこちらへ。
全国の住宅関係者からも大きな関心が寄せられていますが、
なんといっても北海道民のみなさんの豊かなくらしのために作った住宅群。
札幌という200万都市圏と近接して豊かな自然と共生するくらし。
そういったすばらしい暮らし環境提案を一度、体感されてはいかがでしょうか?
Posted on 6月 2nd, 2018 by 三木 奎吾
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先般からわたしのデスク回りの改造計画をお伝えしてきました。
まぁまことに個人的体験で恐縮ではあるのですが(笑)
リノベ・リフォームが盛り上がっていくためには、適切なDIY意識の高揚も
欠かせない分野ではないかという思い定めた部分があるのです。
住宅空間を考えていくと、場としての人間的いごこちが価値感の基本。
そのいごこちには、科学的な解析まで可能な「住宅性能」領域がまずあり、
その上で、いわゆるデザイン的な「よろこび」の世界がある。
そしてさらに、人間空間としての「機能性」もその先には広がっている。
機能性はその空間で人間が営む「ことがら」の想像力に関わってくる。
たぶん、「過ごす」という人間行為のなかでもっとも多様性がふくらむ部分。
ここが豊かに盛り上がっていくことで、
もう一回住まいの「魅力」というものが高まっていくのではと思うのです。
っていうような意義づけはまたにして(笑)
今回の「デスク回りの使い勝手向上作戦」〜WinPC位置最適化作戦。
現代生活ではパソコンと関わる空間性はかなり重要な要素。
わたしのような「職住食一体環境(笑)」のなかでは、かなりウェートが高い。
そのまま「生産性向上」にも直結するのです。
環境の空間機能性「密度」が高まっていくと、想像力もまた広がっていく。
・・・かどうかは、まぁ別のことでしょうが(笑)
でもかなり「やる気」には大きな関係があると気付きます。
これまでお伝えしてきたように、Macメインのわたしとしては、
WinPCは「ときどきアクセスする」異OS空間であり、
アクセスするときには、メインとの関係に置いて「さりげなさ」「控えめさ」が必要。
そこで必要なときに「飛び出してくる」、それもやや作業角度を変えて
というのが望ましいと考えた次第。
そこで位置として、写真のような位置取りが理想的なのです。
このような空間の確定には、他のいろいろな条件前提がたくさんあって、
その上での確定なわけで、建築的な空間性決定とはかなり遅れてくる。
なので、建築的注文では解決しにくい。
最後の「いごこち」のためには、個人的DIYが重要な由縁。
わたしの場合には、こんなふうな位置取りがWinPCには望ましかったのです。
で、試行錯誤もして、前回紹介までの空間も作った。
けれど、DIY的にはとても満足とは言えなかったのです。
スライドレールという「飛び出させる装置」の核心的仕掛けの選択は難しい。
前回は「とりあえず」というカタチで、余った木材を使い、
DIYショップで、よく勝手のわからないままに「テスト的に」購入した
安価なスライドレールを使ってみたのです。
総トータル材料費は、1000円未満だった。
その「テスト」はしかし大変有意義で、今回の「本番」に教訓を与えてくれた。
このテストの結果、用意した装置は、
WAKI製の「スライドレール(ベアリングタイプ)36mm細幅3段引き」と
それを自立させるためのAIWA製の
「スライドレール用キーボードブラケット」のふたつ。
購入価格はamazonからで1,782円と971円、合計2,753円です。
このほかにも狭い隙間作業用のドライバーなどの用具もありますが、
まぁそれらは、DIYの基礎工具なので経費から除外。
結果として1枚目写真のような「サイドで飛び出してくる」WinPCが実現した。
ほとんど常設的に飛び出させておいても違和感はない。
よーし、MacとWin両方連携させて新しい仕事をこなすぞ、という
やる気の起こりようハンパない(笑)。
まぁ、ホントにそうなるかどうかは、精進次第ですが(笑)。
空間性へのチャレンジはDIYという翼を受けてまたまた広がりそうであります。
Posted on 6月 1st, 2018 by 三木 奎吾
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今回の青森県東部地区出張の機会に
なかなか行けなかった下北・むつにまで脚を伸ばせました。
訪問した菊池組さんは、最近はエコハウスアビルダーとして受賞され
高断熱高気密ビルダーとして評価が高まっていますが、
一方で、社寺建築などの伝統的建築業の側面も持っています。
はじめて会社を訪問させていただいたら、社屋の壁面には
青森県下北地域、さらに南部地域での社寺建築事例が
たくさん額掲されていました。
下北は、南部藩領だったけれど寒冷気候のために江戸期を通じても
開発が遅れていたところに明治維新戦争の結果、
会津藩が入植したという経緯を持っている地域。
そういう意味では北海道の歴史とそう違いがないのではと思っていました。
高断熱高気密、デザイン性も優れた住宅建築で地域でも高い評価を得る
若い菊池洋壽常務。ちなみに同社の最近の受賞は以下のようです。
◎第2回・日本エコハウス大賞「温熱性能部門賞」
◎第3回・日本エコハウス大賞「新築部門奨励賞」
◎エコハウスアワード2018では「優秀賞」
という素晴らしい受賞歴なので、その口から
「ウチの創業は安政年間(1850年代) 創業者:菊池勘三郎といいます 」
みたいな言葉がごく自然に出てくるのが、まさに意表を突かれる。
その落差感がハンパなく、ツボでもあるので刺激を強く受けていたところ、
写真のような古建築図面や「設計書」など、
同社が厳重に保管している「古文書」的図書を見せていただけました。
「少なくとも150年は確実に遡れるのですが・・・」
と何事でもないかのように話される。
なんでも創業の勘三郎さんが社寺建築を修行されて
以来、そういう建築ばかりではなく一般住宅も手掛けながら、
営業を継続してきているということでした。
江戸期の建築で社寺建築はいわば公共建築、公共工事でしょう。
この文書の表題も「村社・八幡宮本殿建築工事設計書」とある。
帰路、隣接の横浜町に「八幡社」があって、引き込まれて撮影した(笑)。
「宮大工」専門というのは、奈良京都などの一部でありえた業態で
全国の建築事業者は、おおむねこの菊池組さんのように、
どのような建築需要にも対応していたのだろうと思います。
文書は大正期の社寺建築の請負書のようで、
「水盛・遣り方、砂利整地」などの今日と同様の建築表現が書かれている。
その建築コストも詳細に書かれていて、「見積もり」状況もわかる。
しかし今日の文書とは違って、おおむね漢字のみでの表記。
長く日本では、公文書では漢字だけが使われてきた伝統がある。
そのことが、明治大正期でもこの地域では表現として遺されていたようです。
図面では濃い実線で建築図がしっかりと引かれ、
その説明文は薄墨、もしくは鉛筆表記で丁寧に書かれている。
文書、図面とも公的記録としてしっかり保存しようという強い意志を感じる。
こういった歴史時間がこのむつでは、ごく自然に継続している。
北海道とは目と鼻の先ではありますが、
やはり時間の意識がまったく違うと、思わぬタイムスリップを感じさせられた。
わたし、どうもこういうのに弱い(笑)。
こういう記録文書をしっかり味読したいという欲求がふつふつとしてきて
まことに困ったものだと思っております・・・。
Posted on 5月 31st, 2018 by 三木 奎吾
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今回の青森県東部地区出張の機会に
なかなか行けなかった下北・むつにまで脚を伸ばせました。
訪問した菊池組さんは、最近はエコハウスアビルダーとして受賞され
高断熱高気密ビルダーとして評価が高まっていますが、
一方で、社寺建築などの伝統的建築業の側面も持っています。
はじめて会社を訪問させていただいたら、社屋の壁面には
青森県下北地域、さらに南部地域での社寺建築事例が
たくさん額掲されていました。
下北は、南部藩領だったけれど寒冷気候のために江戸期を通じても
開発が遅れていたところに明治維新戦争の結果、
会津藩が入植したという経緯を持っている地域。
そういう意味では北海道の歴史とそう違いがないのではと思っていました。
高断熱高気密、デザイン性も優れた住宅建築で地域でも高い評価を得る
若い菊池洋壽常務。ちなみに同社の最近の受賞は以下のようです。
◎第2回・日本エコハウス大賞「温熱性能部門賞」
◎第3回・日本エコハウス大賞「新築部門奨励賞」
◎エコハウスアワード2018では「優秀賞」
という素晴らしい受賞歴なので、その口から
「ウチの創業は安政年間(1850年代) 創業者:菊池勘三郎といいます 」
みたいな言葉がごく自然に出てくるのが、まさに意表を突かれる。
その落差感がハンパなく、ツボでもあるので刺激を強く受けていたところ、
写真のような古建築図面や「設計書」など、
同社が厳重に保管している「古文書」的図書を見せていただけました。
「少なくとも150年は確実に遡れるのですが・・・」
と何事でもないかのように話される。
なんでも創業の勘三郎さんが社寺建築を修行されて
以来、そういう建築ばかりではなく一般住宅も手掛けながら、
営業を継続してきているということでした。
江戸期の建築で社寺建築はいわば公共建築、公共工事でしょう。
この文書の表題も「村社・八幡宮本殿建築工事設計書」とある。
帰路、隣接の横浜町に「八幡社」があって、引き込まれて撮影した(笑)。
「宮大工」専門というのは、奈良京都などの一部でありえた業態で
全国の建築事業者は、おおむねこの菊池組さんのように、
どのような建築需要にも対応していたのだろうと思います。
文書は大正期の社寺建築の請負書のようで、
「水盛・遣り方、砂利整地」などの今日と同様の建築表現が書かれている。
その建築コストも詳細に書かれていて、「見積もり」状況もわかる。
しかし今日の文書とは違って、おおむね漢字のみでの表記。
長く日本では、公文書では漢字だけが使われてきた伝統がある。
そのことが、明治大正期でもこの地域では表現として遺されていたようです。
図面では濃い実線で建築図がしっかりと引かれ、
その説明文は薄墨、もしくは鉛筆表記で丁寧に書かれている。
文書、図面とも公的記録としてしっかり保存しようという強い意志を感じる。
こういった歴史時間がこのむつでは、ごく自然に継続している。
北海道とは目と鼻の先ではありますが、
やはり時間の意識がまったく違うと、思わぬタイムスリップを感じさせられた。
わたし、どうもこういうのに弱い(笑)。
こういう記録文書をしっかり味読したいという欲求がふつふつとしてきて
まことに困ったものだと思っております・・・。
Posted on 5月 31st, 2018 by 三木 奎吾
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さてきのうは十和田市で「オール電化住宅25周年記念感謝のつどい」参加。
東大・前真之准教授の講演会を「後援」の立場でした。
なんですが、午前中で1件用件を片付けた後、前から気になっていた
古民家を見学したかったのですが、そちらはなんと休館。
やむなく目にした「古民家カフェ」という情報を見て見学先変更。
で、訪れたのがこの「古民家カフェ・日々木」であります。
ちょうどきのう書いた青森県東部地域の「生活文化の基盤的農家住宅」
というコンセプトが体感できるのではないかという次第。
最近こういった趣向の飲食施設が増えていると思います。
また、わたしのような年代には訴えかけるものが強い。
きのうのブログで地域の農家住宅では間取りが大きい、と
書きましたが、まさにその通りでして、床面積通りに屋根も大きくかかっている。
屋根の大きさがそのまま面積をも表している。
まさに「平屋農家住居」という注文通りの住宅でありました。
興味深そうにしていたら、お店の方が説明もしていただけた。
このレストランの場合、雰囲気は抜群に良いし、きのうは天気も良かったのですが、
実は夏場でも隙間風などで年中寒いということ。
そういえば各所にファンヒーターやらエアコン装置やらが鎮座している。
夏場でも天気が悪いといごこちに難点があり、冬場はもちろん厳しいとのこと。
まことに正直にお答えいただけました。
ただ、こういった古民家は断熱改修は比較的やりやすい。
床・屋根などの部位でしっかり断熱したうえで、
開口部の整理整頓で壁量を増やせば断熱もしやすいとされています。
あとは木製サッシなどの高性能部材を効果的に活用すれば良い。
わたしどもの雑誌でも数多くそういった取材を行ってきている。
要するにまだまだ断熱改修のニーズは大きく広がっているようです。
こちらのお店でも内外装の改修費用はかなり掛けられているのが伝わりましたが、
どうも「人間のいごこち」の方への適切な配慮だけが不足していた。
やや残念でしたが、しかしその分、こうした食文化が広がっていけば、
建築断熱ニーズが潜在的に大きくなるということも実感できます。
食事の方はご覧のようなメニューで、
こちらはいまどきの「自然派」志向をしっかり把握したものでした。
最近日本の農産品は輸出商品としての競争力が注目されているとされますが、
こういった安全安心の食文化こそが価値感が高まるでしょうね。
たしかに中国観光客の動き方などを見ていると、
そういう近未来への予感はどうも確実性がありそう。
その上、こうしたメニューでなお、摂取カロリー表示もされていた。
わたしが食べた料理で総トータル624.7cal。
これだと3食を食べても2000cal以内なので、ダイエットも出来る。
食べてカラダがすっきりしそうな「医食同源」メニュー。
こういった飲食店カテゴリー、増えていきそうな気がしますね。
Posted on 5月 30th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食, 住宅マーケティング | No Comments »

きのう、札幌から八戸に入って住宅企業各社探訪であります。
本日は東北電力十和田営業所主催の「オール電化住宅25周年」イベントに参加。
写真は三沢の設計事務所「一級建築士事務所 ワックアーキテクツ」さんの
HPからの写真です。
住宅マーケットというのは、その土地に根ざした暮らしがベースであり、
その地域の生活文化的諸条件が注文住宅には反映される。
青森県東部地域は、東北の最北端であるけれど、
ほかのたとえば、青森県西部地域、弘前を中心とする津軽とは
明瞭な生活文化的違いがある。
生活デザイン的には北海道への志向性が非常に強く感じられる。
言ってみれば寒冷気候への合理主義的対応が普通一般的。
ただし、北海道とは違って、伝統的間取り感といったものがある。
それは地域のベースにある「農家住宅」で顕著で
とにかく間取りが大きな家が多いこと。
平気で50-60坪といった住宅が建っていて、そういう住宅での体験記憶が
若い世代の家づくりでも基本的に踏襲されている部分があり
このワックアーキテクツさんでも「平屋」のリクエストが多く
それも40坪くらいの大型の間取りが取られているそうです。
子どもがまだ小さく1人しかいない段階でも2人を想定して
それも一人あたり8畳間×2という間取り感覚が存在しているという。
同じように生活合理性が底流の北海道では
そういう間取り感覚はほとんどない。
むしろ北海道は多くの地域からの「移民」によって人口構成されていて
3代も4代も経てくることで、母集団社会の「伝統」にかわって、
シンプルな「核家族」的生活合理主義という主体的選択がある。
寒さへの対応という側面ではこちらの地域も北海道の家づくりと
まったく同様の選択がされるのに、やはり違いが大きい。
また、そういった大きな住宅を求める結果であるのか、要因であるのか
敷地面積が一般的に100坪ほどを用意されるという。
八戸などでは50-60坪程度が主流のようですが、
三沢などの地域ではクルマ社会であり、夫婦それぞれにクルマ通勤が多く、
駐車場2台分確保がいわば前提でもある。
こういった広い面積を確保するけれど、そうは言っても
庭などの造作メンテナンスにはそれほど関心がない。
このあたりも北海道との類縁性が感じられる。
いろいろな生活感の違いと同一性を聞き取りできます。
その上で家族の数だけ暮らし方には違いがあります。
抽象して知恵を交換し合うと同時に、こういった違いをヒアリングすることで
より豊かな情報コミュニケーションが生まれます。
やはりそういう部分はいつも学ばせていただけますね。
Posted on 5月 29th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング | No Comments »


写真は、わたしのデスク回りであります。
職住一体の環境に15年ぶりに復帰して、なにが一番変わったかというと、
わたし自身のDIY意欲が止めどなくなったこと(笑)。
まぁ仕事が住宅雑誌なので、いろいろ建築的というか、ものづくりには
きわめて近接していることは自明ですが、
いわば1/1で建築を体験するのがリノベ、リフォームのポイント。
「ここをこうしたい」という欲求が設計者、施工者、最後は大工さんと協働になるので、
非常に身近なものになっていくことが特徴でしょうか。
そういう環境に置かれると、自ずと「もうちょっと、こうなれば」という
マインドが必然的に昂進してくる。
とくに今回のように、住宅と事務所という2つの機能が一体になってくると、
スペース自体は減少するので「本当に必要か」というモノへの選別が強まる。
同時にそうして削減したモノたちの「機能性」について
「より引き出したい」というように気持ちが向かっていく。
モノと空間の「密度」のようなものを徹底的に高めたくなる。
休日にちょっとした時間が出来ると、
こういった考えていたことを、実現する方法を具体的に考えるのであります。
いま取り組んでいるのは、写真のようにサブのPCの設置環境検討。
普段はMacを利用してWinは通常使いではないけれど、
Macにはないソフトを使うために持っているのであります。
専用事務所の時にはスペースに余裕があったので、
それ用にスペースを割り当てられたけれど、いまは難しい。
これまでは、結局家と事務所両方でほとんど同じ環境を作っていた。
家と事務所両方で似た環境があることが「機能的か」といえば、
なんともいえないというように思われるのですね。
けれど、スペースが小さくなることは逆に密度が高まる。
でもまぁスペースが小さくなったので、いろいろ考えた結果、
空間の利用倍率は高めるようにするのが自然。
ということで、ごらんの机面の下の収納箇所に
「飛び出してくるパソコンラック」みたいな発想で環境を考えてみた。
設備的なものとしては、スライドレールが似合っていようなんですね。
リノベでは空間について十分にわかっている建物を具体的に改装するので
「手を加える」ことがたいへん身近なことに思える。
リクルートさんでもリフォームとDIYの関連性に着目されているようですが(笑)
わたし自身もまったく同じ意見を持つようになりますね。
スタッフにもDIYを考えられる余地をスペース的に準備もしています。
なんですが、まずは自分自身のスペースで頑張りたい。
この「飛び出すWinPC」計画、まずはそこそこの機能性は獲得したのですが
まだまだ、いろいろ考えてみたいところが多い。
とくにスライドレールのありようについては、いろいろの種類もあって
選択次第で機能性にも拡張性が高まる。
こういった「人間動作環境」をじっくり考えることで、
むしろ、住宅についての多様なアイデアが膨らんでもきます。
さて、どんな着地点が得られるか、楽しみであります。
Posted on 5月 28th, 2018 by 三木 奎吾
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