全国の地域自治体の中で、北海道はきわめて特異に
「地域の家づくり」について緊密な関与を継続してきました。
明治の開拓期から、いまの「北海道庁」のルーツと言える「開拓使」が
この日本民族家屋文化にとってきわめて過酷な寒冷気候条件のなかで
いかに安定的な「室内環境」を構築できて、
その結果として多くの移民を実現できるかを必死に模索してきた。
明治国家にとってまさに近代国家への飛躍をかけた民族的チャレンジだった。
その歴史的な経緯はいまに至って、日本でもっとも「住宅性能」についての知見と
そこに至る試行錯誤が折り重なった,独自の住宅文化を積層させている。
そんな150年からの「余熱」はいまに至っても確実に存在している。
現在、北海道では主要な住宅施策として「きた住まいる」事業を展開。
高断熱高気密の家づくりに真摯に取り組んできた地域工務店、
建築家グループなどを「きた住まいるメンバー」として登録推奨しています。
その北国型住宅のありようを一般のみなさんに広く知らせたいということで、
具体的な住宅建築、モデル住宅群を札幌近郊・南幌町に建設しました。
地域としての北海道が考える「いい家」を表現する試みです。以下、ご案内。
〜北海道がおススメする住宅事業者「きた住まいるメンバー」が提案する
住宅展示場「みどり野きた住まいるヴィレッジ」が、南幌町にオープン!
モデル住宅をオープンしている住宅と地域工務店+建築家は以下の通り。
●新 北方型住宅2018「南幌まちなかの家」
南幌の四季の眺望や夕陽を取り入れた眺めの良い2階をLDKとし、
1階は家庭菜園など南幌の自然、土と触れ合う楽しみを味わうための
仕掛けを備えた住まい
施工/(株)アシスト企画 設計/山本亜耕建築設計事務所
●ゆっくり、ていねいな暮らしを「カスタマイズできる家」
緑地に向けた大開口と天井の高窓で四季と光の変化を演出。
使い勝手の良い将来拡充可能な半屋外空間とカーポートを備え、
生活の変化に柔軟に対応する住まい
施工/晃和住宅(株) 設計/山之内建築研究所
●「てまひまくらし」
夕陽を望むテラスを備え、時間をかけて木の家の良さを体感できるよう
職人の手仕事の技を惜しまない家。南幌の気候を生かした工夫と、
ひと手間をかける楽しさを提案
施工/武部建設(株) 設計/アトリエmomo
●オープン×クローズ「大きな屋根の小さな家」
南東角地にカーポートを備えた約100㎡の木造平屋。大きな屋根に
3つの小さな家的空間を配置し、屋内外を一体とさせることにより、
これからの田園ライフを提案
施工/(株)キクザワ 設計/(株)エスエーデザインオフィス
●都会の脇でお洒落に暮らすGlamping-House 「Inside-Out」
新省エネ基準に向けた超高性能コンパクトハウス。全天候型の
半屋外ガレージテラスを中心として、リビングに居ながら
グランピング気分を味わえる斬新な提案
施工/(株)アクト工房 設計/(株)ATELIER O2
なお、詳細はこちらへ。
全国の住宅関係者からも大きな関心が寄せられていますが、
なんといっても北海道民のみなさんの豊かなくらしのために作った住宅群。
札幌という200万都市圏と近接して豊かな自然と共生するくらし。
そういったすばらしい暮らし環境提案を一度、体感されてはいかがでしょうか?
Posted on 6月 2nd, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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