相変わらず、あまちゃんのマイブームは盛り上がっております(笑)。
最初は坊主が見始めていたのに付き合って見ていた次第ですが、
次第に、「そういえば、シナリオの勉強にもなるかも・・・」という
仕事での個人的なスキルアップの必要性にもつながる
免罪符的な目的意識も芽生えてくることで、
一気にフリーク化するほどの入れ込みようになっております(笑)。
ちょうど、シナリオ作家的な仕事もやっている最中だったという機縁もあったワケ。
まずはそんなふうな興味から
若い、といってもアラフォーだそうですが、
才能あふれる宮藤官九郎さんのシナリオの面白さに惹かれています。
あまちゃんは、いろいろな魅力を持っていると思いますが、
わたし的にはそこが最大ですね。
ただ、こういったドラマ、ヒットするには
ある種の「勢い」が必要なんではないかと思うのです。
で、いろいろ感じてきて、
いちばんの魅力は、あの繰り返し流しているタイトルバックの
あまちゃんルックの能年玲奈ちゃんが海に飛び込んじゃうところが
すごく大きいように思われてきた次第。
NHK朝の連続ドラマで、やはり一番うれしいのは、
「元気がもらえる」というところでしょう。
だから、国民的なニュースターを繰り返し生んできたのではないか。
あの、飛び込んじゃう元気の良さには
どうしても抗いがたい魅力の発散がある。
それを毎日のタイトルバックで流し続けている。
おお、行け! みたいな勢いを生み出していると思われるのです。
もちろん、その海が過酷な被災地の海であることを
みんながイメージを共有していることは言うまでもない。
震災津波から2年以上が経過し、そこからの精神的復興を
天然系のいやし感あふれる能年玲奈ちゃんの演技の中でみんなが仮想している。
そしてそのドラマが、
刻一刻と、その震災津波に向かって進行させて行っているという、
展開の仕方に、民族的な共感を惹き付けざるを得ないのではないか。
宮藤官九郎さん、そして制作スタッフの意図に、
国民的な注目が引きつけられるのも、むべなるかなだと思います。
まぁ、わたしなどは、
「大丈夫かよ、こんなに国民を巻き込んで、万一にもコケないか」
というように、シナリオライターに感情移入して見ている有り様。
まぁNHKドラマの座付き作者という、現代の近松門左衛門的な位置に
いま、かれ・宮藤官九郎さんはいるわけで、
そういったハラハラドキドキを作り出す才能の豊かさには尊敬敬服しきりです。
いまの日本人の意識という大きな海に
「あまちゃん」は、完全に飛び込んじゃったのでしょうね。
がんばれ能年玲奈ちゃん、がんばれクドカン、であります(笑)。
Posted on 8月 9th, 2013 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.