事務所新築の際のこと。
3年前当時、建築専門誌でよくみかけていたスチールの階段があった。
設計事務所さんと打ち合わせていて、
どうもその階段のイメージを考えているようだった。
あまり見せ場が多い建物ではないし、インテリア的なものに掛けられる予算などまったくないなかで、唯一可能性があったのがこのスチールの階段だった。
楽しみにしていた。
現場に据えられて、かっこうはバッチリだった。
上ってみた。
15段の踏み板、5〜6段上がるうちに不安定になってきた。
さらに上ると10段目くらいでグラグラ。
「いいけどなぁ、・・惜しい」
結局、6段目の踏み板に支柱を立てることにした。
これでほぼ十分な安定性が得られた。
いま毎日使っていて、機能性は満足しているし、デザインもみんなから好評です。
建築専門誌でよく見ていた同じ階段は、もっと構造の詳細で違う部分があるのだろうか? もしそうでなければ、建て主さんはたぶん、あぶなくてその階段を使っていないかも知れない。
ちょうど座らない椅子があるみたいに、見るための階段と割り切っているのかも知れない・・・。
デザインと使い勝手、なんにでも中庸というものがあると思う。
Posted on 9月 7th, 2005 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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