本文へジャンプ

8cmの大雪の東京

きのうから東京に来ております。
仕事の打合せで会うひとみんな開口一番、「いやはや、参りました・・・」。
こっちが北海道から来ているので、安心しきってか、
頼り切ってなのか、みなさん、愚痴をこぼされます。おかしい。
わたしも8年ほど東京生活していたので、
たまにやってくる降雪に、いかに首都圏が泣き所を露呈するかはわかっていますが、
しかしまぁ、にしても積雪は8cmなわけで・・・(笑)。
北海道から来ると大騒ぎが微笑ましくもあり、
なんとも気の毒でもあり、もろもろいっぱいであります。
札幌の市街のように、あらかじめ道路幅にゆとりがあって、
雪の滞留保管場所として確保されている状況とは違って
そういった場所が考えられていない。
まぁ、地価が高いのでやむを得ないのは理解出来るのですが、
各建物が、自分の出入り口の確保、雪の排除を最優先するので
みんな雪を路上に押しつけることになる。
その結果、路面が凍上してしまって、クルマの交通はまったく不能になる。
雪は、都市にその準備を強いるのですが、
東京ではまぁ、どうしようもないですね。
ひたすら太陽さんによる融雪を待ち、堪え忍ぶしかない。

で、都心ビルのオフィスのみなさんばかりですが、
ちょうど降雪・寒波が3連休最終日だったので、
休み開けて出社してのビルの寒さには、閉口していたようでした。
暖房を目一杯に働かせても、「蓄冷」したコンクリート駆体は
容易にはぬくもってくれない。
窓というか、ガラスの壁面からは猛烈に熱が奪われていく。
おとといはそんな状況だったようですね。
仕事しながら風邪を引いてしまうひとが多発するのでは、ということ。
東京のオフィス街は、ガラスと鉄骨とコンクリートで
おおむね構成されているけれど、
そのどれもが、熱的に弱い性質を持っている。
まさに断熱の考えが足りない、という現実を正直に表しているのです。
一応、高いコストの化石燃料による発電が余力を持って
供給されているようで、停電騒ぎまでは至らなかったようですが、
エネルギー危機と断熱強化の関係は、もっとも緊喫な仮題なのではないかと。
ヒステリーばかりを言っても仕方ないので、
地道に断熱強化に社会全体が取り組んでいくしか、道はないと思います。

ただまぁ、喉元過ぎれば・・・でしょうね(笑)。

Comments are closed.