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北海道の住宅視察

夏の時期に北海道を訪れて、清涼な気候を満喫し
同時に学会だとか、自分の興味分野の全国的な催事に参加するというのは
日本人の生態に組み込まれたシステムであるのかも知れません。
こと住宅の世界でも事情は同様の部分があって、
高断熱・高気密という住宅の改良方向が明確に示されるようになって以降、
その方向で最先端的に工法開発を続けている北海道の住宅業界視察は
ほぼ年中行事と化してきているのでしょう。
まぁ、これはむしろ冬も夏も変わらずに行われている、
という意味では他の業界とも違った、独自の動きであるかも知れません。
ということで、本日と明日、
今回は企画運営まで基本的にプロデュースしているご一行様が
北海道に来られて、各地を見学されていきます。
旧知のみなさんなので、その添乗説明員として同行であります。

今回のツアーは2日間と言うことで
旭川方面にまで脚を伸ばして、北海道地域の住宅技術研究のメッカといえる
「北総研」の建築もご覧いただき、
そこから南下しながら、北海道がいま生み出しつつある
芸術文化も同時に体感しながら、というスタイルを考えています。
性能とデザインと、アートを巡る旅、というようなテーマ。
住宅作品はあした、集中的に札幌市内で見ていこうと考えています。
写真は、先週金曜日に当社社屋に来社された
住宅評論家・南雄三さんの仲間のみなさんの集合写真。
いろいろ屈託のないお話しをさせていただきましたが、
どうも開放的な志向性を持った住宅という印象を、北海道の住宅には
感じてこられなかった様子で、
むしろ積極的に開放的なデザインを心がけている当社事務所に
新鮮な面白さを感じていただいたようです。
このわが社の建物も、ずいぶんたくさんのみなさんを来客として迎え続けています。
毎年10組、あるいはもっとかも知れません。
気軽に北海道の建物、その性能とデザインを体感していただくには
そうしたウエルカムセンターのような機能を一部では果たしているものかも知れません。
北海道の自然風土の中で、実際の建物がどんな状況で推移しているのか
正直にその様子をお話しできる、という意味でも具体的で話しやすい。
先日は、冬の雪問題の現状がどうなっているのか、
爆笑していただきながら顛末をお話ししまして、ご好評でした。

さて今回のツアー、どんな風に展開していきますか。
すでに関連して、大きな動きも生起して、
生きた情報活動が動くことでの状況変化を生み出しつつあります。
こうしたイベントというのは、人のさまざまな動きを誘発し、それを
波及させていくのが容易になる、という側面が大きい。
そしてそれは、「動きながら考える」ことで増幅できる。
そんなものなのではないかと実感しております。

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