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【社会がパンデミックにならない正常な「引きこもり」を】


きのう、安倍首相から小学校・中学校・高校・特別支援学校を
臨時休校する要請が発せられた。その後「春休み」に入るので事実上、
4月上旬までの「社会収縮」を打ち出した、と言えるでしょう。
こどもたちは未来そのものであり、それを真っ先に守るという
社会選択には納得できるものがある。誰しも未来は守りたい。

今日の企業でのスタッフ構成を考えれば、働く女性たちが多く、
保育園や学童保育は休業しないようにという要請も同時にあったので、
経済の主体である企業活動に配慮した内容になっているけれど、
多かれ少なかれこの影響は深く多様に広がることが容易に推測できる。
「未曾有」の社会体験に突入することになる。
わたしたち一人ひとりに直接関わってきた事態ということができる。
わたしは戦争を知らない世代ですが、たぶん日本社会としては
そういった歴史時期とも比肩されるような時間に入ってきたと思う。
近い歴史事実としては東日本大震災のときともアナロジーできるけれど、
そういう「民族的体験」領域に入ってきた局面。
この「リセット」からやがて日本社会は復元していくけれど、
前とまったく同じ社会に復元するかどうかは不明だと思う。
このやむを得ざる「引きこもり」期間の過ごし方が大切だと思う。
こういう社会環境では「冷静なコミュニケーション」が不可欠な社会インフラ。
現代世界ではSNSなどでの身近な人たちとの対話が非常に大切になる。
非接触で情報交流可能なこの手段は大いに活用されるべきだと思う。
仕事上ではさまざまな問題が発生してくることが予測され、
すでにいくつかの難題も出来してきているけれど、
衆知を集めて冷静に対応していくことが一番大切なことだと思う。
ことはミクロの世界での事案であって、ヒステリーでは解決できない。
冷静に判断し、状況をコントロールしなければならない。
試されるのは「日本の知恵」なのだと思う。
社会の本当の強さというのは、こういった局面でもっともテストされる。
高度に発達した民主主義国家社会としての底力を発揮すべきだと思います。
完全には治験されていないとはいえ日本発の医薬品「アビガン」が治療薬として
大きく脚光を浴びてきているという情報も発せられている。
疫病はパンデミックになったとしても、
社会全体が混乱しパンデミックになってはならない。

しかしこういう「社会の休止」局面になると住宅の価値認識が高まる。
家族との安心できる環境というものの価値は社会の基本中の基本。
結局人間は家で癒されるのだと深く思い知らされる。
その「癒される」ということの実質的な意味・内容がもっと深く
探究され、研究開発される必要も高まると思います。
空気品質、環境性能、美感・いごこちの人間性的探究・・・。
・・・これまでブログは1日1投稿としてきました。
それは変わらずに続けますが、Facebookなどでさらに適時情報発信も予定。
ご意見など、みなさんよろしくお願いします。
三木奎吾のReplanマーケティング研究(Facebookサイト)はこちらです。

<図はご存知、北斎・富岳三十六景より神奈川沖浪裏>

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