きのうと今日、2日間日程で旭川での地域工務店グループ・アース21例会。
地域工務店は各社ごとにそれぞれに戦略を立て、
その地域の中での生き残りを図っていく存在ですが、
やはり一番の武器は「情報力」だろうと思います。
それぞれが自社で戦い方を考えていくのはもちろんですが、
そういった動きを相互に確認して、情報交流することの意味は
相当に価値が高いと思います。
それも実際の建物の中でどのように実践しているのか、
現場見学でナマの形で摂取していくことの意味合いが高い。
そういうことで、現場見学会がきわめて重要だと思います。
きのうの1日目は午後からの見学スタートでしたが、
なんと6件の住宅現場を見学させていただきました。
そしてその各所からの移動の時間の間にも
バスの車中で見学先での気付いたポイントについて
活発な意見交換がされていた。各所でいろいろな見どころがありましたが、
きょうは1つだけご紹介します。
写真は最近施工例がたいへん増えてきている「モールテックス」。
この写真は洗面スペースの様子ですが、
この洗面は加工しやすい木で形状が造作されたものに対し、
表面仕上げとして薄く左官仕上げされるだけで、
十分な防水性、デザイン性が獲得されています。
従来はこの全体をモルタル仕上げする必要があったけれど、
表面仕上げするだけで水回りの仕上げが可能になっている。
海外住宅と日本の住宅の作られようでいちばん違いがあるのは
「水回り」だと思います。海外では施工が非常にカンタンだけれど、
日本は重厚な防水仕上げが求められるのが一般的。
簡略化することの意味合いは現場的に非常に大きいと思います。
いろいろな会社でこの素材のことについて聞いていましたが、
今回、施工例として実際に手に触れ、取材することができました。
東北でもつい最近、こうした施工例を確認していたので
参加されたみなさんと話題にしていたら、
はじめて施工例を見たというみなさんも多く、
その現場でさっそくいろいろな意見交換会が展開していた(笑)。
こちらの施工例は美容院兼用住宅ということで、
施主さんの感度が高く、インテリア全般についてのこだわりも強いので
いろいろな素材使いにおいて面白い発見がありました。
2枚目の写真はこのモールテックを使って
居間のティッシュボックスまでオリジナルで作ったもの。
施主さんがこの仕上げについて深く興味を持った様子が
自ずと伝わってきました。
Posted on 6月 12th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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