さて電気供給の不安が日増しに高まってくる北海道であります。
先日も苫東厚真の火力発電所の耐震性能が新しく耐震性能を決定する
以前に建てられた発電所なので震度5レベルだったという。
そのために今回の震度7でやられた、とされていた。
このことは国の方でも、その状態で許諾を得ているという情報が出ていました。
売上規模5,000億円程度の規模の会社で、
そもそも全国一経営効率の悪い広大な北海道を基盤とする電力会社。
発電の効率を考えてさまざまな手を打ってきたけれど、
それらはすべてにおいていま、厳しい状況になっている。
資本主義社会、その最たるものとしての上場企業として
効率を最優先させて利益の最大化を果たしていくのは「責務」でしょう。
まぁ北海道電力の経営環境その他を考えていくと、
このギリギリの状況が続いていくと、再度冬場にブラックアウトが起こる確率も
決して低いレベルではなくあり得ると考えなければならない。
もしそういう事態が生起したら、地域としての北海道は
壊滅的な状況にならざるを得ないと思います。
本当に「凍死者」が出ることが可能性として十分にありえるでしょう。
こういう状況でキレイ事を言っていても、事態はなにも解決しない。
現実的に北海道での経済活動を担保していけるエネルギー政策、安全保障を
ぜひ確立させて欲しいと、経世済民の立場からお願いしたい。
そういう厳しい状況の中ですが、
先般の停電でもどっこい北海道民はなかなかにしたたかでありました。
北海道は自然が豊かであり、札幌から数十分もクルマを走らせれば、
キャンプなどの好適地がそれこそふんだんに存在する。
停電生活でも、そういう道民的ライフスタイルが功を奏した部分があった。
ジンギスカン鍋など、野外でのバーベキューコンロなどは
相当の普及率であり、ちょうど停電の結果、解凍せざるを得なかった
肉や魚類を野外炊事セットを使って「処分」していたという話題をよく聞く。
「かえって豪華料理満載の夕飯が続きました(笑)」
というような、災害も「柔軟にいなしていこう」というおおらかさ。
重要なのは人口密集地の都市部でもこういうコンロナマ炊きなどに対して
北海道的暮らし文化として、おおらかさがあることだと。
札幌の北海道神宮境内の自然公園「円山公園」では、
お花見の季節、野外コンロ利用での「ジンギスカン」が盛大に許容されている。
東京の都市住宅街で炭や薪でナマ炊き調理を野外で行うとなったら、
それこそ「苦情」「タレコミ」で大炎上することでしょう。
第一、薪ストーブなど、その発生する煙が「近隣への迷惑」と行政にタレコミされ
事実上、都市部では設置を回避せざるを得ない現実がある。
それに対して北海道では薪ストーブの匂いに開拓期の郷愁を感じる部分もあるのか、
都市部住宅でも「ウッドデッキ」などが比較的多く装備され
普段からアウトドア自然派的なこういった文化への相互理解が濃厚に存在する。
他人の通りすがりの目線もむしろ好意的だったりする(笑)。
今回はちょうど季節もまだ温暖な時期だったので、
写真のような「臨時キャンプ生活」というようなライフスタイルが
深刻な困難をいなしている、というように感じられます。
サバイバルの基本は、こういうシンプルな対応力ではないでしょうか。
Posted on 9月 17th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 状況・政治への発言
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