みなさんお元気ですか。停電下の札幌からお伝えします。
以下、日記風にきのうの1日のことを書いてみました。
WEB接続も不安定になってきたので、たまたま接続できたいま、
備忘録的に書いておいたことをそのまま載せることにします。長文で失礼。
きのう9月6日午前3時7分、すでに起床していて朝の準備のために
台所で調理の準備、食器類の洗い作業をしていたところ、
ふいに横揺れがして、その直後に強い突き上げるような地震。
直後に電気が停電して、スマホから「地震です」という警告音声が流れた。
とっさに「ああ、これで一巻のおわりか、このがれきの中で死体をさらすのか」
と絶望感の中で思った。天地左右の方向感覚がややズレてもいた。
しかし、次の瞬間からやや落ち着きが出てきて
寝室にいるカミさんも目覚めていることに気付いた。
家の中を夢遊するように彼女の元にたどりつき、無事を喜んだ。
そこから対応行動をはじめた。
まずわが家は事務所一体建物でSECOMロックをしていて、
それが停電条件下でどう動作するか、万が一家から出られないことも危惧し、
ロック解除のため書斎コーナーにSECOMカードを取りに向かった。
そのときには動揺していたせいか、やや水平垂直の感覚がおかしくて
すでに建物の天井、コンクリート面が水平を維持していないように認識された。
かまわずにカードを取りに行き、引き返してロックを解除させた。
そこでまずは玄関に向かい、そとの状況を確認した。
そとは比較的静穏な状況であることを確認できた。
玄関にアナログロックをかけて居間に戻った。
カミさんとふたり、お互いにスマホを握りながらいろいろな情報摂取を始めた。
現代災害ではスマホがまず基本的なインフラであることを再認識できる。
被災当日の午後近くになって、通信状況が不安定になっていったけれど、
災害発生時直後は、比較的に通信環境は維持され続けることが確認できた。
これはわが家が札幌市西区の中心に近い場所にあることが与っているのか、
もっと一般的なことかよくわからないけれど、たいへん助かった。
まずは、家族の状況を確認するために家族で共有しているLINEに接続し、
同じ札幌に住んでいる娘と東京にいる息子とで情報を交換した。
それぞれの無事を確認できて、まずはひと安心。
この日は息子の誕生日だったけれど・・・(笑)。
カミさんの実家の義弟とも連絡がついて義母の無事も確認できた。
わたしは、Facebookで多くの人と情報交流しているので、
さっそく個人ページにこの被災状況についての速報をながした。
そこから終日にわたって多くのみなさんが気付いていただいて、
たくさんの反応をいただいた。深く感謝します。
そのように「繋がっている」実感は、冷静な判断力を
持ち続けるためにも重要だと思った。
わたしは毎日更新のブログを書き続けているので、
一段落してから、このブログ更新に向かった。Macは地震前に立ち上げていて、
貴重な「光源」としても機能し続けていた(笑)。
停電してもノートパソコンなので、フル充電のバッテリーで継続動作する。
考えてみればこいつが、地震をまたいで継続した「日常性」そのものか。
わが家は事務所一体で有線LANネットワーク環境を装備しているが、
こちらは停電のためにWIFIも含めて動作しない。
そこでiPhoneの通信接続テザリングに切り替えてネット接続し、
短めのブログを書き、それをSNSシェアして情報発信させた。
9月6日の更新は、午前5時過ぎとたいへん早い時間になっているけれど、
毎日更新と自分で決めていると、こういうときにも意識平衡維持機能が働き
ふだんやっていることをやろうという気になるのだと思われた。
で、そうすると次には、毎日の「散歩」行動を考えるようになる。
ちょうどいいし、家のまわりの状況、とくに住宅・建築がどうであるか、
そういったごく冷静な観察眼欲求も出てきて、6時前には出掛けてみた。
早朝とは思えないほどたくさんの人が歩いていることに驚かされる。
家から歩5分の24時間営業マックスバリュでは、店員さんが外に出てきて
訪れてきた数人の来客に対して頭を下げている光景が見えた。
停電のために、店側の判断で営業ストップさせたようだ。
そこから2-300mの、旧国道5号線と地域主要幹線・琴似本通り交差点では
信号が機能していた。非常時のバックアップ電源のようです。
そこからさらに2-300mの「札幌西区役所」には建物内から照明が見えていた。
玄関も開放されていたので、なかに入って見た。
非常時電源が役所機能を提供していて、
区役所職員や隣居されているみなさんと情報共有できた。
わが家はこういう便利な環境地域にあることを再確認。
わが家では地震後も水道はまったく問題なく使えているけれど、
隣居の方の家では「ちょろちょろとしか出ない」と話されていた。
たぶん、マンション居住者の方かもしれない。
マンションの場合、上水道からの水圧だけでは上階までの供給は難しいので
いったん上水を階上まで上げてそこから降ろしていくために、
電気による起動力が必要なのだと思われます。
そこから100mほどのセブンイレブンに立ち寄ってみた。
停電でもあるので閉店していると思ったら、こちらは開店していた。
中に入ってみるとレジ待ちの行列が店内を一周していた。
わたしも、できれば電池などとは思ったけれど懐中電灯もまだ余裕があるし、
また食品類については冷蔵庫のなかにたくさんのストックがあり
やむなく解凍されていく(笑)ので、順次食べていくしかないので当面不用。
ということで買い物は諦めた。が、区役所でトイレをお借りした後、
ふと気付いたら飲料の「自販機」が非常電源下で動作している。
カミさんから「水があれば」というコトバがあったのを思いだして、2本購入。
帰宅後、きょうの会社出社をどうするかを決めるためSNSで幹部会議。
状況を確認して自宅待機とするように決定して、主要スタッフ~各個人へ
情報共有させた。今後「スタッフLINE」が必要だという認識ももった。
こういう間も、Facebook情報共有ではたくさんの「いいね」や
コメントが寄せられ、可能な範囲で対応させていただいていました。
当面の対応ができ次に仕事やふつうの活動に向かうためには、
停電が最大の障害。
サバイバルは、わが家の場合当面1週間程度は食料が確保されているし、
緊急性はそう高くはない。
とにかく、水道がきちんと提供されていることがいちばん大きい。
自宅でトイレの心配をしなくていいことは、生きていく最高の安心感。
会社始業時間を過ぎても、スタッフも出社していない。
ひたすら電気の復旧を待つのみ。
ということでやむなく、再度周辺の状況確認。
可能であれば、加熱調理が可能なLPガスコンロを入手したいと出掛けてみた。
途中、地元北洋銀行店舗があるけれど、こちらは休業の案内をされていた。
ATMも停電で動作していないとのことでした。う〜む。
停電が長引くことになるとどうなっていくのか。困りますね。
で、ホーマック店舗のまえに来ると、たいへんな行列が出来ていた!
どうもWEBで「すぐに水道が使えなくなる」というような
不安を煽る不確認の情報が流れているようで
大量にポリタンクを持ち運んでいるひとを見掛けた。
あとでWEBで確認したら、水道局からも
「そういうことはありません、デマです」という情報が拡散されていた。
こういうリテラシーも肝要だと思われますね。
帰った後、やや疲労を憶えてお昼寝。体力第1。
その後、発災直後から考えていたサバイバル作戦に取りかかる。
停電時、電気エネルギーを確保するために、
そこそこガソリンが確保されているクルマを起動させて、
装置した家電製品コンセントから
家電に電気供給させようというアイデアです。
今後EVが普及すれば。こういった利用法があるとされていること。
いまはガソリン車からですが今後はコンバーターや蓄電池普及が期待される。
ということですがいまは、サバイバル作戦の一手段ですね。
作業途中でカミさんがスマホで話ながら、仙台スタッフの電話を繋いできた。
状況確認すると6日札幌市内の印刷会社に原稿データを入稿する
予定だった案件があったけれど、印刷会社が停電のために
当然、工場が機能せず、やむなく仙台の印刷会社に外注先を
振り替えたので、その原稿データを送って欲しいという業務連絡だった。
ちょうど、緊急電源確保作業中だったので、すぐにOKしてプロジェクト着手。
関係するスタッフに連絡を取ったところ夕方4時頃になって出社してくれた。
で、この緊急電源でデスクトップMacを立ち上げて送稿用データを整備した。
それをUSBメモリーで吸い上げ、iPhoneテザリング環境からノートパソコンで
WEB接続して無事に仙台までデータを送ることが出来た。
その後はこの緊急電源から家の冷蔵庫に入電させてみていますが、
断続的な入電ながら、いまのところ冷蔵庫・冷凍庫の保冷環境は
24時間経過後も維持されている。
不安定電源による動作からか異音がときどき発生していますが、
これもやむない停電環境でのサバイバルと受忍しております。
さらに物置にしまっていた、東日本大震災後にカミさんの実家からもらった
「非常食セット」を思い出して、夫婦で笑いながら
「もう賞味期限は数ヶ月過ぎているけど、いいっしょ」ということで食卓に上げた。
加熱しなくても食べられる食品群ということで、
最低限の食料として活用中です。けっこういけました(笑)。
っていうような1日が過ぎて疲労もあってか、8時間以上の爆睡。
本日7日も明るく元気に頑張りたいと思います(笑)。
がんばれ北電! 停電クライシスをみんなでなんとか乗り切ろう!
Posted on 9月 7th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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