わたしは自分で家事料理に積極的に関わっています。
感覚的にはカミさんとほぼ半々くらいにシェアしていると思っています。
だいたい生鮮食品については週末の「買い物」でまとめ買い。
それぞれでみなさん、お好みがあろうかと思いますが、
わが家の場合は、その機会が結構重要な夫婦の共有時間になっていて
そこでの「ライフスタイルの考え方共有」の部分が大きい。
食べるもの周辺は、やはり生き方の基本だろうと思う次第。
まとめ買いなので重量が重たくなって、
そういうのはやはりわたしの側、男が女に対して優越できる部分。
日常の買い物とはいえ、夫婦の重要な会話機会でもあると思っています。
カミさんも日常性の中の非日常性というような部分で
普段着のまま「モノを選ぶたのしみ」という感覚はあるようです。
で、写真は年末に行った京都の街の「高級スーパー」京都八百一本館。
街のど真ん中にあって、相当に地価も高そうで、
会社自体は百貨店の中の生鮮食品コーナーを運営したりしている。
スーパーマーケット一般としては郊外のいわゆる住宅街の
ターミナル周辺へと展開するのが常識的でしょうが、
業態の古い企業の場合、都市中心部での生活者需要が根強くあるだろうし、
また、集合住宅化してきて人口が漸増傾向にある地域も珍しくはない。
また、周辺の「店舗」などからの需要も多いと思われる。
たぶん周辺のひとびとの所得も高めということを踏まえて
商品えらびについては相当の研究が日夜行われているようでした。
たとえばレトルトカレーは特定商品名ですが、ボンカレーの
それも松山容子さんの笑顔のタイプのみを扱っていた。
ちなみに松山容子さんは1968年の発売以来、
長らく「ボンカレー」(大塚食品)のパッケージモデルを務め、
CMやホーロー看板でも知られる女優さん。ことし50周年と言うことで
記念イベントまで開かれたということです。
1937年生まれと言うことですから御年、80を超えられている。
まぁそのことは置くとして、レトルトカレー商品はほかにもあるだろうし、
消費者側としては商品や価格帯で選びたい部分もある。
それに対して、スーパー側としてこれを「押してくる」。
たぶんそういった個別の商品領域で、京都八百一の目力に叶ったモノだけが
展示販売されていると感じました。
ユーザーに選択機会をたくさん提供するというやり方ではなく、
「これ、オススメ」というように「絞り込んでくる」販売スタイル。
いわゆる「大衆」という平均値が大きくゆれ動いている社会で
こういった販売業でも、生き残りをかけてチャレンジが続いていると
興味深く「買い物」させていただいておりました。
ちなみにわたしは「さつまいも」を1本買って来ました(笑)。
いや、お店の目力が感じられ、その姿形が美しく感じられたのです。
しかも札幌に帰ってから料理して食べたら、出色のうまさだった(笑)。
消費最前線、人々の判断力の推移、教えられる部分が大きい。
Posted on 2月 1st, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: リプラン&事業, 住宅マーケティング
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