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【イヌエンジュ・ヤマボウシ・カツラ 元気な初夏の木々】


十勝の取材時に街路樹の花の白さ、美しさに強く惹かれた。
●イヌエンジュなのだという。十勝の代表的な花だ、という声も聞いた。
〜温帯の広葉樹二次林で普通に見られる落葉樹で林道沿いや伐採跡地など
明るい場所での生育が良好で,暗い林内に群生することはめったに無い。
 高さ10m・太さ30cm以上になる。小枝は平滑で堅い。花は盛夏の頃,当年の枝先に咲く。
複総状花序で,約1cmの黄白色の花を多数つける。果実はさや豆状で長さ4~8cm。
幹や枝を傷つけると臭気を放つ。流通量は少ないが北海道が主産地。〜
っていうヤツだそうですが、こういう時期に見たのはたぶんはじめて。
どうして目に付いたかというと、わが事務所前のヤマボウシ、
ことしはずいぶんと白い花が盛大に見られていて、これとすごく似た風情だったから。

●ヤマボウシ〜高さ5~10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または
卵円形で長さ4~12センチ、全縁でやや波打つ。花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、
多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。〜
近縁種に「ハナミズキ」があり、立ち姿がごく似ているのですが、
北海道ではあんまりハナミズキを見ない。たまに本州で見るとうれしくなる木です。
なんといっても、名前がいい語感を持っていますね。歌手名でもある。
北海道にいて南の地を思うとき、冬の寒ツバキと並ぶ存在ではないかと。
●ハナミズキ〜アメリカヤマボウシとも。北米原産のミズキ科の落葉小高木。
大正初年に渡来。5〜6月,葉に先だって4枚の大きな総包片の中心部に
黄色を帯びた小さな4弁花を密につける。〜
2枚目の写真はことしの事務所前のヤマボウシの様子。
重たげに白い花が咲いて、枝先がまるでしだれてくるかのようであります。
玄関先で下に見えているツツジのピンクと呼応して、
北海道の短い花の季節を、事務所前で彩ってくれる存在です。

一方こっちは、事務所アプローチの様子。
手前側に2本のカツラが見事すぎる枝振りで、深い陰影感を作ってくれている。
こういう「木陰」感を街行くみなさんに提供しています。
わたしは、3才から15才くらいまで、札幌植物園の緑と相対しながら暮らしていた。
毎日、すこしづつ変化する樹相を見ながら生きていたので、
こういった木々の変化に強い思い入れを感じるのですね。
自宅の方では、メイゲツカエデの1本のシンボルツリーを植えていたのですが、
どうも陽当たり条件などがうまくいかなくて、2回枯らしてしまった。
でも事務所の方は、おかげさまでこんなふうに庭木が元気に育ってくれている。
ことしは雨が十分に降っていて、そういう条件はいいようなので、
こんなふうに緑が盛大にいのちを歌い上げているように思います。
さて、枝落としとか、手入れをしなければなりませんね(笑)。
それぞれの樹木と会話しながら、手を入れていくのもメンドイけど楽しみです。

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