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【春の陽光 雪割りサンデー】


わが家の外部には煉瓦を敷き込んであります。
駐車スペースとして利用したりしているのですが、
わたしは北海道人らしく赤レンガの風合いが大好きで、
わが家の外壁の1部にも積み上げてもらったりした。
「本煉瓦一丁積み」という煉瓦の積み上げ工法なのだそうですが、
幼いときに実家の食品製造業で工場建築にブロックを積み上げたことから、
組石造工法に親近感を抱き、さらにその「ホンモノ」バージョンとして
煉瓦には強い思い入れを持っていたのであります。
アメリカ人建築技師たちが最初期の北海道の建築を作っていくときに
こういう赤レンガ素材を多用したのは、
ある建材コードでこの極東の地域に自分たちの文化痕跡を残そうとしたのか、
まことに数多くの建築を遺して行った。
わたしのような昭和中期の少年たちにも、そういう
かすかな文化の残滓が残るほどに煉瓦は魅力的だった。

その赤レンガ敷石が雪融けとともに顔を覗かせてきた。
いや、無理矢理に積層した氷を割って、なつかしい床面を露出させた。
北海道のこの時期の風物詩、雪割りサンデーであります。
垂直に振り下ろす棒状ツルハシを使って氷を割っていく。
陽射しのあたたかさに氷が緩んできて、
パカッパカッと、気持ちよく氷が割れていくのです。
そうやって割った氷を陽射しの当たっている道路対面側に運んで
あとはお日様に処理していただく。
そんな作業に取り組んでいたら、いまは里帰りしている状態の娘が
喜々として手伝いにやってきてくれた。
はじめは要領を得ない作業ぶりだけれど、
2〜3度やっていると、どんな作業もコツを自然につかんでいく。
やっぱり北海道育ちだから、雪割りにはなにか心が躍るのだろうか。
よいしょ、よいしょと力仕事をニコニコしながらこなす。
やがてカミさんも加わり、一家ではじめた。
わが家は北側道路で、建物は3階建ての高さなので、
前面の道路には陽射しが当たらないので、
周辺の道路の中で取り残されたように雪氷が頑強に残るのです(泣)。
でもこうやって一家で作業していると、ご近所さんからも声がかかる。
久しぶりに娘の顔をみていただいて楽しげな交歓もある。
写真はきのうの作業後、今朝早くの様子であります。
わが家側から氷を割っているので、
前面道路側境界には垂直の「氷の壁」がそそり立っている(笑)。
きょうも、天気がよくてさらに雪割りを進めたいと思います。
そういえば、屋根から雪氷も落雪してきていた。
いよいよ、北国の春本番に近づいてきましたね。
さぁ、また頑張るぞっと。

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