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【クロマニョン人が描いた洞窟絵画】

年末進行で多数のプロジェクトが同時進行している中、
実はあしたは10数人が参加されるReplanプレゼンツの討論会などあって
その準備その他、という多忙な日々であります。が、
きょうはちょっと骨休めの話題であります。
人類の洞窟生存時代の絵画痕跡は、アルタミラ洞窟とかと並んで
ラスコー洞窟のものが名高い。フランスやスペイン周辺が多い。
年代的には15,000年前程度ということなので、
日本の縄文時代とほぼ同時期に描かれた絵画痕跡と言うことですね。
ところが、こうした絵画を遺したのは、クロマニョン人。
現生人類とはDNA的には別種の生物存在であったワケです。
たとえていえば、イヌとオオカミくらいは違うのだろうかと思うのです。
う〜〜ん、ちょっと違う感じがするのですが、
なんとも表現が難しい。最近の研究では、コーカソイド人種というから
要するに「白人種」にとっては、混血が進んでいた相方で
いまは絶滅し、DNA痕跡が白人種に残っている存在。
現生人類がヨーロッパ大陸に進出していったとき、
先人として伝統的な狩猟採集生活を営んでいたのがクロマニョン人。
かれらは頑なに、伝統的狩猟採集生活を継続して
早くから定住農耕というライフスタイルを取り入れていた現生人類とは
隣人的なありようであったのか、それともアメリカ西部開拓のような
ああいった様相であったのか、想像力が膨らむ種の衝突事態。
でも、そこはどちらにも魅力的な女性・男性が存在して
お互いに惹かれ合って恋愛が発生したことで、混血が進んだのでしょう。
そしてやがて優性遺伝が積み重なっていって、多勢に無勢で
クロマニョンのひとびとは絶滅していったということなのだと。
たぶん、色白の人が多かったのではないかと思うのです。
そうしたかれらの「世界観」が絵画というかたちで遺されている。
なんとも、深淵でクラクラとするような世界ですね。
イヌがオオカミが見ていた夢を追想するような世界と言えるのでしょうか。
違う人類が見ていた世界を、違うDNA存在としてそれを見る、という
なんとなく、こころのなかにさざ波が起こってくるような感覚です。
さまざまな自然顔料を石の容器をパレットにして使いこなして、
絵画技法としても遠近法などの卓越した表現も見られるのだという。

これらの絵画は「世界遺産」として人類の知を代表もしている。
まぁ大きくは同じ人類の見ていた夢なので、同種同士の感情世界でしょう。
たぶん白人種の人たちには、かつて同居していた隣人としての
クロマニョンの人々への愛惜の感情が濃厚なんだろうと思います。
この列島でも、伝統的な狩猟採集の暮らしを営んでいた縄文の人々が
弥生的ライフスタイルの人々と混血が進んでいって
現代日本人が出来上がってきた。
まぁこちらでは両方とも現生人類同士だったので、
事態はまた違った様相であったのでしょうか。
いま、この絵画展が東京で開かれているということを知って、
気になり続けている次第なのであります。う〜〜ん、刺激的。

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