全国のプロ野球ファンのみなさん、
わが北海道日本ハムファイターズ、パリーグ天王山2連戦に連勝しました。
まことに感激であります。
2日間、熱戦の模様を堪能させてもらいましたが、
非常にレベルの高い野球で、まことにしびれておりました。
最後は、追うものと追われるものの心理的違いが
勝敗を分けたのではないかと思いました。
福岡ソフトバンクホークスの強さ、怖さもまた目に焼き付いた。
今シーズンは、開幕早々から快調に白星を積み重ねるソフトバンクに対して
他球団はほぼ全面降伏の状態が続いておりました。
一時は10ゲーム以上の大差をつけられていて、
今シーズンもソフトバンクの独走で終わると、誰もが思っていた。
わたしどもも、半ば以上は諦めていたのですが、
しかし、日ハム指揮官の栗山監督、そして連日悪戦苦闘を重ねてきた
選手のみなさんは、まったく諦めなかった。
ペナントレース最終盤での2連戦まで、まったく互角の併走。
そして相まみえた2連戦。
こちらも大谷君を立てて必勝をめざした第1戦。
大谷君が8回まで1失点に抑える力投の上、打者でも活躍。
その意気に応えるようなレアード選手の乾坤のツーラン本塁打。
そしてさらにドラマは9回裏の守備に潜んでいた。
絶体絶命の走者2人を置いてのSB江川選手の中堅後方への大飛球。
打った瞬間にソフトバンク側は逆転サヨナラを確信したことでしょう。
万事休すと思われた矢先「一回、目を切った」と証言したセンター・陽選手が
前進守備位置から快走して、再度打球を視線に捉えてスーパーキャッチ。
こっちにしてみると、まさに地獄から天国への生還の一瞬でありました。
勝負はここまで非情に勝敗を分けるものなのですね。
野球は全員が戦って行われるスポーツ。
投げるだけ、打つだけではなく、守り切るということも巨大ファクター。
陽選手の「攻撃的守備」は、そのことを再度あざやかに魅せてくれた。
まことに現代プロ野球でも特筆もののビッグプレー。
あの場面、外野手の基本である「打球から目を離さない」を
イチかバチかで、一回かなぐり捨てたのでしょう。
それではフェンス直前までの時間距離計算から間に合わないと判断した。
しかし一方で、一目でそこまで判断した上でなお、
動物的カンで落下位置を想定し、そこまでの最短距離を走ったとも言える。
パリーグ野球がセリーグに優越するかのような状況ですが、
そのひとつの要因として、球場の広さの違いが良く指摘される。
この陽選手の守備のビッグプレーは、そういう優勢を端的に見せた。
このプレーの余韻の残るきのうの第2戦でも、
ソフトバンク側に「ツキがない」という負の心理が働いていたように思う。
そして双方とも4番打者の不振が目立ったけれど、
もっとも効果的な場面で中田選手の1発が炸裂して試合が決した。
本当に高いレベルの野球を見せてくれたソフトバンクにも深く感謝したい。
つねに目標となるプレーを戦ってきてくれたかれらは素晴らしい。
天王山を制したとはいえ、しかしこれからも劇的なたたかいは続く。
たぶん、最後の最後まで歴史に残るようなペナントの戦いは続くでしょう。
大いに期待しながら、応援していきます。
ありがとう、福岡ソフトバンクホークス。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!
Posted on 9月 23rd, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 北海道日本ハムファイターズ
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.