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水上の涼亭

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きのうは山形市内で講演会をいたしました。
そのあと、2次会3次会とお酒が入りまして、
先ほどまで気絶しておりました(笑)。
で、本日は秋田に移動して、一軒取材があり、その後
ふたたび秋田市内で講演というスケジュール。
なかなかにハードスケジュールですが、
もう少しで出張日程も終わりますので、あとひとがんばりであります。
写真は、東京の清澄庭園の茶亭であります。
この庭園は、わたしの探訪テーマになって来つつある(笑)、
大名庭園のひとつであります。
まぁ、用途が用途ですから無理もないのですが、
まことに「夏を旨」とした家づくりであります。
水上にいるかのように、束基礎を水中に建て、そこに土台の横架材を張り渡し、
柱だけの華奢な建物を起ち上げています。
そういう用途なので、できるだけ壁を作らず眺望優先というか、
全面を開口部としています。
屋根だけは架けられている、まさに屋根だけの建築。
こういう考え方で基本的には「夏を旨」とした建築はできている。
蒸暑の夏が長い期間続くことに対応した建築ですね。
で、一般的な住宅でも、こういった考え方で建てているケースも多い。
眺望優先というと、とにかく大きな窓を開けることが求められている。
それは当然なのだけれど、
涼を求めると言うことでは、どうも少し違うような気もします。
一般住宅では、壁も重要な要素であり、
新鮮空気を外部から導入するには、窓の大きさは
返って小さい方がいい、という場合もある。
換気経路の明確化、というようなことなのですが、
大きすぎる開口部は、かえって不快な装置にもなりやすい。
現代ビルディングで、ガラスの開口部、というか、
ガラスの壁面で、日射取得が大きすぎて、常にカーテンなどで日射遮蔽している
というケースはたいへん多い。
開口部が大きすぎるというのは、やはり工夫が足りないのではないかと思わざるを得ない。
ガラスの建築、というのが20世紀から21世紀の建築を
代表するようなものになるのでしょうが、
もうすこし、壁の意味合いが重視されるべきなのではないかと
いつも考え込んでいる次第です。
さて、これから早朝から秋田に向けて出発です。
安全運転で頑張りたいと思います。
北のくらしデザインセンター
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