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遠い隣国との会話

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安倍さんは韓国に行って、
自腹でソウルフード焼き肉を食べて帰って来たそうだ。

というような話題が、数日経ってから
韓国側メディアが書き立てている、というニュースが流れている。
かの国では客人に昼ご飯を提供しないというのは
儒教的モラルから言って、最大限の侮辱なのだそうだ。
こういう部分は、各国国民の感情習慣に属することだから、
受け入れ、受け流すしかない部分。
同じアジアだけれど日本人的価値感からは、
多少の冷たさは感じるのは事実だけれど、
まぁ、ほかに用もあるのかなと、軽く流せることでもある。
韓国側は最低限のモラル的もてなしは「してあげてもいいよ」と
そういうアナウンスを込め、反応を期待したのか。
書かれているニュースからは、昼食会を開いて上げるから譲歩せよ
という交渉手段にもなっていた、ということだから
安倍さんとしても「まさか、昼飯で国益を毀損はできない」と
考えるのは日本人として理の当然と言うべきか。
このあたり、儒教的価値感が根強い韓国・中国との違い。

で、軽いノリで庶民も行く焼き肉店で仲間内で韓国料理を食べた。
っていうことなんだそうだ。
ここで韓国のソウルフードを食べたことは、ごく自然だけれど
なかなかにいい「外交センス」だと思う。
こういうことが話題になり,ニュースになることも
計算に入れていたとすれば、安倍政権はなかなかしたたか。
韓国内のメディアではどうでもいいようなメニュー内容と
総額金額までニュース報道されていた。
ことが食事のことだけに、韓国民一般にもわかりやすい。
一応その国の文化にリスペクトを表現した食事だったと。
こういう報道に、どういったセンシティブな部分があるのかどうか、
「ほらみろ、安倍のやつらのざまを」という
譲歩を得られなかった意趣返し的心理を満足させているのか。
そういう韓国民向けの政府側対応であるのか、よくわからない。
韓国紙論調からは「こんな対応はまずいだろ」的な反応だそう。
首脳会談後のこうしたムードを見る限り
安倍さんは大いに得点を稼げた気もしてくる。
少なくとも日本側は「やれやれ(笑)」というムードになった。
たぶんこういう韓国側反応を予測しそれでも会談事実はできた。
そういう外交的得点は、世界の世論に対して、
とくにアメリカに対して得られたことは間違いないのではないか。
そのために多少の韓国側の屈辱的な扱いには、
なんの痛痒も感じなかった、というメッセージも伝わる。
なかなかしたたかと言える外交的勝利でしょうね。

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