きのうは早朝に仙台を出て東京に移動。
建築家・丸谷博男さんが主宰する表題の会に出席です。
朝10時から懇親会の終了の午後20時まで、
長丁場の大会であります。
丸谷さんとは、東日本大震災への被災者支援活動としての
住宅情報支援誌・「東北の住まい再生」出版活動がきっかけ。
わたしどもの出版に際して調査を進めた、全国の支援の動きの中で
「そらどまの家」という被災者のために企画発案された住宅構想を
象徴的なイメージとして取り上げたのでした。
いわば住宅事業者の被災地へのメッセージ性をそこに感じた次第です。
その後、その進展にあわせて取材活動を進めておりました。
その「そらどまの家」の構想を基盤にして全国的な動きとして
エコハウス研究会という組織が立ち上がり
その活動が3年を超えて、全国でそうした事例も積み重なってきて
今回の全国大会になった次第。
そういう意味で、わたしどもも、関わりは当初からあったのですね。
建築家・丸谷さんは、吉村順三さんの流れを汲む東京芸大の
建築研究者グループを代表する存在。
吉村順三先生の門下生に奥村昭雄(東京藝術大学名誉教授)がいて、
丸谷さんは、そのさらに門下生。
奥村先生の「熱と空気をデザインする」という思想のもと、
熱と空気をコントロールして室内に快適な環境をつくりだす
OMソーラーの起動力として、自宅建築がその研究台になったのだそうです。
なので、「そらどま」というネーミングに、OMソーラーの流れを
イメージするのは、ある意味で自然。
わたしども北海道東北では、高断熱高気密が基本ですが、
OMソーラーについても、その理念には共感も持っている次第。
こういったキャラの丸谷さんのプロデュースする大会なので
会場も東京江東区の「清澄庭園・大正館」という施設。
さすが、東京芸大であります(笑)。
午前中の趣旨説明的な発表に続いて午後からは
全国各地での事例発表が以下のように行われていました。
1 ケアサービス三郷(埼玉県三郷市)
寺山建築工房・寺山実
2 重症心身障がい児対応生活介護事業所(静岡県清水区)
永田デザイン一級建築士事務所・永田章人
酒井信吾建築設計事務所・酒井信吾
3 三軒の「そらどまの家」に取組んで(三重県桑名市)
松田建設・松田貢
4 これから取組む木造事務所(愛知県一宮市)
菅原律子設計事務所+itiS・菅原律子
5 店舗併用住宅「石直」(愛知県名古屋市)
エアデザイン一級建築士事務所・大住篤志
6 京都サロン(京都府京都市)
松彦建設工業・松本良平 伊礼智設計事務所
7 自邸(愛知県一宮市)
安井聡太郎一級建築士事務所・安井聡太郎
8 片瀬の家(神奈川県藤沢市)
龍口元哉建築設計事務所・龍口元哉
9 呼吸する家の壁(東京都新宿区)
工学院大学工学部西川研究室
その後、詩の朗読を庭園の「涼亭」という迎賓施設で楽しみ
懇親会も盛大に行われました。
前日に続いてのパーティ。気持ちとしては酒量控えめですが、
ついつい、ついつい(笑)になりそうで、12月はコワいですね(笑)。
みなさん、ご自愛を。
Posted on 12月 4th, 2014 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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