きのうは朝1番で家を出て東京日帰り出張。
本当は2泊する予定だったのですが、本日朝から日程が入ったので
やむなく強行軍日程であります。
炎暑の東京、覚悟して向かったのですが、
確かに日射を外でまともに受ければつらいですが、
きのうはやや曇り空だったこともあって、過ごしやすく、
北海道も暑かったそうなので、思ったほどの厳しさはありませんでした。
ただ、時間ギリギリだった帰り道のモノレールに乗ったら
あちこちでピカピカと雷だらけで、強烈なスコールも。
すぐ近くでも落っこちて、猛烈な雨とともに肝を冷やさせられる。
さすがに日帰りはややきびしい日程で、帰ったらバッタン状態でありました。
さて、きのうの取材先は東大本郷で行われた
「蓄熱シンポジウム」であります。
たくさんの発表が行われたのですが、
いちばん最初に発表された国総研の三浦先生の発表から
表題のような外皮性能についての4つの要素技術がまとめられていました。
まことに簡潔でわかりやすい。
日本の木造住宅では、簡素を持って尊しとしてきた伝統からか、
蓄熱容量はほとんど顧みられなかった。
世界の多くの地域で使われた住宅建築素材は石や土だったのに対して
木では、蓄熱容量は比較にならなかった。
で、蓄熱なのですが、そのふるまいについて、
明示的に効果を特定することが、これまでなかなかできなかった。
とくに潜熱蓄熱について、その研究が進んでこなかった。
シンポジウムでは、海外での効果研究アプローチの事例検証や
建材試験センターの方から、やや専門的な解析結果なども発表されていました。
膨大な発表資料もあったのですが、
そのあたりは研究者のみなさんに解き明かしていただきたいところ。
また実践者として、北海道での潜熱蓄熱材利用、「i-Wall」の石戸谷さん、
京都の左官屋さんの息子という設計者の豊田さんの発表がありました。
こちらは、実例発表ですのでたいへんわかりやすく、
とくにはじめて聞く京都での土壁住宅のお話しは、興味津々。
今後のひとつのテーマとして、取材を続けたいと思います。
で、肝心の主催者・前真之東大准教授がなかなか姿を現さない。
どうも事故で右手を、どうやらきのう骨折されたようで
その手当や、痛み止め注射などで体調不良だったようです。
でもまぁ、なんとか、時間は遅れましたが、
最後には元気に発表されていました。
って、パソコンもなかなか使えない状態みたいです。
げ、原稿はどうなるのか、やや懸念を持った次第。
1日も早く回復していただきたいと思います。
Posted on 7月 25th, 2014 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅性能・設備
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