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北陸土産・富山のクスリ

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みなさん「富山のクスリ売り」って、記憶されていますか?
わたしは、わが家にやって来てくれていたおじさんの
話しぶり、表情をいまでも自分の営業時の参考にしている(笑)ほどに
脳裏に焼き付け続けております。
だいたいが、その家の子どもに紙製の風船を与えて
まずは味方につけるという作戦を展開して
顧客のハートを鷲づかみにしてから、商品の配置薬品を点検し、
補充したりしながら、その代金精算を行っていく。
まことに見事な古典的日本スタイルの「営業」であります。
しかし、マーケットの変化によってこういう営業スタイルが非効率になり、
また薬品流通も「薬店」が大量に多様な商品陳列をみせて
圧倒的に集客するようになって、
徐々に衰退していったものと思います。
ほそぼそと配置薬販売が外商営業職種であった時期もあったようですが
いまでは、たぶん絶滅した日本の商慣習になったのだと思います。
わが家には、こうした外商営業スタイルの残骸が
2ハコほど残っております(笑)、どうするんだろね。

そんな小さいときからの記憶があって
富山に行って、そういった「クスリ店」を見掛け、
思わず、立ち寄ってみた次第であります。
案の定、紙風船もあって、無事購入いたしました(笑)。
店内では写真のように実演製造もしていました。
そもそも「富山のクスリ」というのは、
北国の大名であった、前田公が江戸の城中で具合が悪くなったときに
懐中からなにやらクスリを服して小康を得る様子を
多くの大名たちが見聞していて、
それで自分たちが具合悪くなったときに、
「前田公、そこもとのクスリを恵んではいただけないか?」と
懇願したところ、前田公は気前よく分けてあげたのだそうです。
で、このクスリの効果が霊験あらたかであったことから、
「前田公、こんないいクスリ、わが領内でも入手できるようにならぬものか」
というリクエストが寄せられ、
それで、全国に富山の薬売りが出張販売するようになったそうであります。

ということなので、クスリの素性は自然生薬の
漢方系のものであることはあきらか。
なので、わが家のカミさんのためにあるクスリを購入してお土産に。
持って帰って来て以来、彼女は飲み続けていまして
それも彼女の経験上、もっとも霊験あらたかな効き目だそう(笑)。
滞っていたダイエットも、徐々に目に見えるような効果がでています。
まぁ生薬だろうから、副作用的なものも心配は少ない。
第一、昔から多くの人が服用してきたので
そういう人体実験を経てきているものは確実性が高い。
これはわたしの確信でして、
なので、正露丸が一番の愛用薬なんです。
で、カミさんにもこうした系統のものがいちばん安心できる。
ということで、信じるものはなんとやらであります。
すっかり夫婦の信頼感向上にも寄与しております(笑)。
ありがとう、富山のクスリ。

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