ちょっと、お、って思わせる洗面に出会いました。
いわゆる「見せる」という意味ではステキな洗面。
スッキリした木質だけで構成してある中に
陶器製の洗面ボウル。
いいよなぁ、たまには・・・。
というような生活装置ですね。
だけれども、よく考えたら毎日使う空間では
こういうふうにポンと
乗っかっているようなのはどうなのかなぁ、と。
まぁ、こういうのも楽しみ、生活の句読点と考えると良いかもしれませんけれど。
住宅のデザインって、平面のデザインとは違う。
そして、工業デザインとも少し違う、と思うのですが
しかし、工業製品のデザインの持っている「機能性の究極的な理解」力は必要。
この写真は、どっちかというと、ビジュアルデザインの感覚に近い。
こういうのに、どうしても目が行きやすいけれど
「まてよ」と立ち止まれるかどうか、
というようなことが重要なのではないかと、最近感じます。
逆に言うと、機能性を究極的に考えているデザインって、
深々と人を包み込んでくるような包容力を感じさせる。
使い勝手の中での遊びの部分というようなものが面白く感じる。
いずれにせよ、見るものではなく感じるもの、なのかも知れませんね。
だから、住宅って現物の迫力がなにより説得力を持つのかも。
住宅を写真とルポルタージュで伝える仕事をするものとして、
いつも心がけていかなければならない部分だと思います。
Posted on 12月 5th, 2007 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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