日本人と西洋人には色彩について
多くの相違点があるように思います。
雑誌の仕事などをしていると、必然的に色彩について
いろいろ感覚すべき世界が広がるのですが、
やはりこの世界は奥が深いなぁといつも思わされる次第。
色彩感覚というのは、
やはり四季が織りなす自然からの色彩情報をどれほど
いっぱい感受するかで決まってくるのではないかと思います。
きっと民族ごとに、その受容する色彩には違いが微妙にあるに違いない。
だんだん歳を取ってきて
花鳥風月、という日本的感受性に、
抗うことの出来ない、圧倒的な力を感じるようになってきた。
ヒマラヤ山脈がアジア大陸とぶつかって
そこから吹き下ろされる偏西風が、日本海や東シナ海という
湿度の多い海を渡ってくることで
四季に十分な水分がたっぷりと加えられて、
日本では樹木が自然的に力強い生命力を持っている。
そして、伝統的に日本には金が発掘されてきた。
塗り壁の色彩世界の彩りの鮮やかさは、ちょっと驚くほどです。
印刷のインクの世界でも、ジャパンカラーという
オリジナルの色味が存在していて、
日本人の豊かな感受性を表している。
いろいろな色彩の世界を眺めていて、
本当に日本に生まれた悦びを感じてしまいます。
本日も多忙で、ブログ更新に気付きませんでした。
この調子では、そのうちついに継続が途切れるかも知れません。
なかなか、厳しくなってきました。
Posted on 5月 5th, 2013 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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