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200mm断熱+ヒートポンプ暖房

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きのうは久しぶりに札幌での住宅見学が出来ました。
北海道内の地域工務店グループ・アース21の例会に参加した次第。
立場の明確なグループということで、
忌憚のない意見が飛び交って、まことに参考になるグループ。
全国でいろいろなグループの会合や総会に出席する機会に接するのですが、
やはり飛び抜けて自由闊達な情報交流の場、と感じます。
で、だいたい、例会ではグループ参加の会社の最新住宅を見学いたします。
そのなかから、写真の家。
といっても、写真はヒートポンプの室外機だけなんですけれど(汗)、
壁の断熱厚みは200mm。通常の充填断熱に外側で100mmの付加断熱。
換気は第1種の計画換気を採用しています。ちなみに計算上は
回収される熱エネルギーは70%と想定しているとのこと。
換気装置自体は90%の性能を謳っていますが、
実際の生活上では、開口部の開閉などの条件も加味しているのでしょうね。
窓はすべて3重ガラス入り木製窓。
というような仕様で、熱損失はQ値で0.9を切るレベルのもの。
そのように暖房用消費エネルギーが抑えられるので、
ここでは暖房熱源として、空気熱源ヒートポンプを採用しています。
このヒートポンプ装置で得られる熱エネルギーを
室内に設置した温水タンクに溜めたお湯に伝えて、
それを床暖房や、パネルヒーターの形式で家中に回しています。
北海道電力では、このような利用形態でのオール電化に対して
独自の電力メニューを用意しているため、
深夜電力だけでは十分なエネルギーが得られない場合、
昼間電力による「追い炊き」を想定し、
その場合でも比較的に安い電気料金に収まる工夫をしています。
というようなシステムなワケですが、
こういう革新的な技術を導入した住宅を、
一般ユーザーのみなさんに説明して、同意を得られてから
建築しているわけで、その総体としてのビルダーとしての姿勢に単純に脱帽。
それだけ、認識の高いユーザー層が存在するということも事実。
デザインも上品なものにまとめられていて、
周辺の家並みのなかでも飛び抜けた存在になっていました。
やっぱり札幌の住宅は、平均レベルが高いと思わざるを得ません。
首都圏などでは、住宅といえばマンションが主流であり、
戸建て住宅といっても、その不動産的な価値は語られても、
性能的・デザイン的な価値、というものはレベルが高いとは必ずしも言い難い。
そういう意味では、北海道・札幌の戸建てマーケットは
注目に値するマーケットなのだなと、再認識できますね。

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