わたし、小さいときから
「模様ってなんだろう?」って思い続けているヘンなヤツです(笑)。
デザインというものの起源に関わるようなことですね。
写真は、先日訪れた八戸の「是川遺跡館」床の刻印石版です。
この「模様」は、いまから4000年くらいさかのぼる時期から
この地域に住んでいたとおぼしき人々の
「心のありよう」を伝えてくれる貴重な「よすが」。
たぶん模様って、人間の心的現象の根底部分に関わっている。
ひとがなにかを造形して、それにマーキングを加えるとき、
なにかの模様を刻印したくなるのだと思います。
文字を持つ文化になってくると、それを前提にして、
自分の名前をサインしたりすることと、たぶん似たような動機だったのか。
で、文字を持たない文化段階の社会で、
縄文自体もそうだけれど、制作者の痕跡としてものに模様を刻印した。
そしてそれが、使用する人から受容され、喜ばれもしたのではないか。
古代の人間社会の言い伝えなどに
「無数のヘビ」というような記述にめぐり会うことが多い。
あれって、やはり夢や白日夢のなかに
渦を巻くとか、円環するとか、
ものが動く基本動作をシンボライズしたものではないか。
そういったものが、人間の観念に深く刷り込まれていることを
明瞭に指し示しているように思う。
いずれにせよ、模様というのは
人間の内面世界と、外界との接点に位置していて、
あるイメージを人間同士、共有すると言うことの初源的なものなのでしょう。
そういうことでいえば、言葉を遙かに超えて
人間の内面を,時空を超えてメッセージしてくるものです。
そういう感受力を、もっともっと磨き上げていきたいと
いつも強く思い続けています。
やっぱり、相当にヘンな志向性だなぁと思います(笑)。
きのうはいろいろな区切りのことが団体で来ました。
ひとつひとつ、丁寧に対応して、
慎重に相対していきたいと思います。
で、本日明日と仙台への出張。さて、頑張らねば・・・。
Posted on 3月 26th, 2013 by replanmin
Filed under: 日本社会・文化研究