きのう、「育児保険制度」の提案というのを初めて知りました。
育児を社会全体で支えようという考え方で、
こうした考え方はこれまでも出てきていたそうですが、
まったく賛同の念を強く持ちます。
わたしは今も続いているわけですが、子育てにはたいへんな労力がかかるのに、
「現役世代」として、高齢者の年金を稼ぎ出す義務を課せられているのなら、
同時に、厳しい子育ての費用負担をも社会全体が担うべきだという考え。
具体的には、不妊などやむなく子作りを断念するケースを除いて
こどもを持っていない人に等しく保険料負担を求めようというのです。
それも、年齢に沿って傾斜的に負担割合を増やしていくそうです。
ある試案では、月額で45000円から50000円にも達する。
一方で、子育て世帯には保険給付や乳幼児医療の無料提供などが支給される。
いまの世の中では、こどもを育てるというのはリスクに近くなってしまっている。
経済的にも大変で、ニートの人たちも多い20代には、
結婚自体がリスクであり、子どもを育てるということに至っては
想像を超える部分すらあるのだと思うのです。
そういうことが、「日本の未来」を失わせているのなら、
子育て保険などの考えを導入すべきだと思うのです。
一方、わたし、ことしが還暦という年男でした。
高校など同期の友人たちは、定年退職が現実のものになってきていますが、
ごくわずかな例を除いて、ほぼ元気あふれた「高齢者」たちばかり。
自分でもそう感じるのですが、
やはり年を取ってきてはじめてわかるようなことも多く、
仕事面でも、そういう気付きは大変貴重だなと思うことが多い。
確かに肉体的な衰えはあり得るけれど、
現代の仕事では、そういった点はいくらでもカバーできると思う。
世界に先駆けて少子高齢社会が来ていることを利用して
労働補助ロボットの研究開発で世界のトップを取る、という経営戦略も思いつく。
なので、少子高齢化時代に60歳や65歳で「定年」というのはどうなのか、という
疑問は強く感じています。少子高齢化・人生80年が普通の社会になって、
そこまでを考えたライフプランを
社会全体が考えなければならないのではないかと思っています。
「現役世代」の時限の延長は必要だと強く感じます。
年金制度が社会制度として導入された当時は60代以上という年齢層はごく少なかった。
それが前提が崩壊しているのに、そのままで維持していくことには困難がある。
そして、少子化なんていうことは、想定もされていなかったのに、
いまは社会的リスクにまでなってしまっている。
子育て保険制度、佐賀県では全国に提案を投げかけてもいる。
こういう「社会構造改革」、やはり国会で継続して
政党の党議拘束もすべて外させて、徹底的に論議し続けて欲しい。
そういう論議は全面的に公開して、インターネットで開示してほしい。
Posted on 12月 22nd, 2012 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言