本文へジャンプ

市街密集地での窓の開け方

6717.jpg
写真は函館で活躍する建築家・永田史明さんの設計住宅。
函館って、北海道でも一番古くから栄えた街と言うことで、
街割りが全体的に日本的な狭さを持っています。
良く聞くと、なかなか販売できる土地が少ない、ということで、
いきおい、狭小敷地に密集して住宅が建ち並んでいます。
そんな条件の中で建てる場合、いちばん頭を悩ませるのが採光。
この家でも、そこが一番の問題だったそうですが、
ごらんのようにハイサイドライトをうまくデザインにも生かして、
問題を解決していました。
隣家との視線のバッティングを避けながら、
室内にふんだんな明るさを実現できますね。
で、こういう採光計画をすると、夜になるとこんなぼんぼりのような
街並みに対するサービスが実現できる。
ふだんの家の照明がそのまんま、街のランドマークになるんですね。
近隣のみなさんにとっては、この灯りがひとつの道しるべのように
機能しているものと思います。
家を造るって言うことは、そのまま、
その地域に対して、主体的に関わらざるを得ない、ということも伴うと思います。
そういう家の住み手の思いの総和が、地域の雰囲気を決定する
ともいえますね。
こんな試みが、地域の中でどんなように受け止められていくものか、
興味を抱いた次第です 。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.