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ボタンの取れた学生服

坊主は、いまはわが世の春。
高校には入学が決まったけれど、まだ授業は始まらない。
のばし放題の羽根安めというところですね。
まぁ、厳しい状況の続く日本、こういった日々を送っている人間もいる。

で、学生服を高校用のものに新調させられるので
(どうなんでしょうね、まだ使えそうなんだけど、もったいないなぁ)
古い中学生時代のものがお役ご免になった。
で、よく見てみたら、ボタンがなくなっている。
前の5つはもちろん、袖口の小さいヤツもなくなっている。
さては・・・。
どうせこういう質問は、オヤジが聞いても「あぁ・・・」くらいしか、反応はない。
そこで、カミさんに聞いてみた。
むふふ、そうらしいんですね。
奇特な女の子が、持っていってくれたらしいんです。
確認すると、2名の子らしくて、
「え、じゃぁ、残りの3コはどうしたんだ?」
「それがね、残りは男の友だちにとられたんだって」
「え、え、え〜、残っても困るからってかぁ?」
「わっかんない(笑)」
っていうようなことだそうであります。
まぁ、別にそういう趣味がある風ではなく、
お茶目ないたずらなんでしょうか。

こういう風習、わたしたちのころには存在しなかったか、
わたしがスルーされていたのか。
まったく記憶がないのですが、いまは盛んに行われているのですね。
まぁ第2ボタンが、一番の本命なんだそうですが、
坊主の場合は、2つ取られたので、どっちに第2が取られたのか、
どうでもいいのはもちろんだけれど、多少、気にはなる(笑)。
で、3番目以下は、友人たちと言うことだそうです。
こういう年代には、やっぱりこういうことが最大の関心事。
それでいいと思いますね。
そういう普通の日常が展開されていることは、最大の幸福ですね。

でもまぁ、授業も始まる前の入学前、
父子でけっこう、話を致します。
大人として話す、というふうに言い渡しているので、
それなりにディープな話もしておりまして、オヤジとしては
世代の違いを知ることがたいへん面白くて有意義な部分が多い。
父ちゃんも昔の学生時代のことを思い出して、
少し若返る気分にもなりますね(笑)。

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