本文へジャンプ

「さざれ石」と日本国家創成

最近、朝は北海道神宮境内を中心に散歩しております。
必然的に、締めは参拝してかえってくることになるのですが、
そうするといつも、境内に置かれている
「さざれ石」を見て帰ってくることになります。
わたしは、見るまで、さざれ石という石があるとは思っていませんでした(汗)。
君が代という国歌も、「さざれ、いしの」というように
間に息継ぎがあって、さざれ、という動詞かなにかがあり、
石、という名詞に、意味はわからないけれど、掛かるものと
そのように認識してきたのが、正直な事実であります。

ところが、
さざれ石という石があるのだそうであります。
なんでも、滋賀県と岐阜県の中間の伊吹山から出るのが多いそうで、
この写真は、Wikkipediaの著作権フリー写真で、
賀茂神社にある石だそうですが、
全国の神社に置かれているものか、どうか、
ということなのだそうです。
ほえ〜〜〜、っていうところであります。
写真で見るように、小石がたくさん集まって
小石の間にカルシウム分が凝結して、段々にひとつの石になっていくのだそうです。
君が代では、永い時間のことをこの石に掛けて表現しているのでしょう。
しかし、この君が代の和歌を国歌としたについては、
やはり意図があってのことだろうと思います。
そのように考えると、わたしとしては、
これはどうも、日本国家創成の時期の状況をこの石に掛けているのではないかと
そう感じられてなりません。
古代、国家生成前の「クニ」とは、吉野ヶ里のような小さな単位のものであり、
ひとつの河川なりの周辺地域でコメ適作地があって、
そこで集団的営農行為集団があり、それは特定の権力、
「君〜キミ」が支配するものだったと思います。
この列島社会では、コメ生産システム生態系自体が、「クニ」であった。
そういった部族社会割拠状態から、
次第に連合的な国家形成が進行していって
やがて、大化の改新以降、藤原氏による主導で律令制国家になっていった。
そういった国家創成の事情が、この「さざれ石」に表現されているのではないか。
小石のような「クニ」が、やがて巌となるように、
ひとつの固定された国家になっていった、ということ。
まぁ、ひとつのインスピレーションですが、
そうは違わないのではないかなぁと思うのですが、
どうなんでしょうか?

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.