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【新型コロナ防御と仕事の共存「透明間仕切り」DIY】



昨日、事務所スタッフオフィス部分の透明仕切り設置完了。
<透明間仕切りなので写真では表現しにくい(泣)よ〜く見て>
透明の塩ビ板で各人の相互飛沫の拡散範囲局限化作戦。
既報のようなテストモデルを仕様の基礎にして全16人スタッフの
常設執務環境への設置工程を終えたのであります。
現在は連休中ですが、連休前にテストモデルをスタッフに確認してもらい、
目的と仕様の概略を伝えて、意見も聞いた上で施工しました。
新型コロナの影響もあって在宅ワークを積極的に導入し、
今後とも分散型オフィス環境の体制は当面維持する考えですが、
そのなかでも打合せなどで出社するケースもあり、
また、テレワークも50%実施と80%程度実施で幾段階かに分けて
より長期的に実施して行く考えなので、このような仕切りを設置した。

上の図は、篠原直秀氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
「新型コロナウイルスの感染対策に有用な室内環境に関連する研究事例の紹介」
に示されていた図表で、人間の会話などによる「飛沫拡散」イメージ図。
以下【飛沫の大きさと室内での飛散】部分からの要旨引用。
〜話すときや咳をしたときの呼気中の飛沫の大きさは0.01μmから数mm程度であり、
<μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1の大きさ>
個数濃度としては2μm前後と120–150μm辺りにピークを持つサイズ分布。
咳をした時の液滴を0.35μmから10μmまで測定したところ、
小さい粒子ほど個数が多くインフルエンザ患者で咳一回当たり75000個/咳、
治癒後は咳一回当たり52000個/咳の粒子が含まれていたという報告もある。
60μmを超える大きな飛沫は感染者から、
●通常の呼吸では0.5m以内、
●話す場合には1m以内、
●咳をする場合には2m以内、
●くしゃみをする場合には3–6m以内で
重力沈降で床面に沈着して気中からなくなる。
もしくは水分が蒸発して飛沫核になるとされます。
これらの研究を元にして現在多くの国において
2mや1.8mのソーシャルディスタンシングが求められている。〜引用以上。

まぁ、このような学術論文の「趣旨」に沿って
可能な限り準拠するように「透明隔壁」の工夫を試みた次第です。
以下は掛かった費用についての概算。
1 透明塩ビパネル1820×910×2mmサイズを全3枚
〜合計 12,000円程度
2 卓上据え付け用木材(加工費や備品なども込み)
〜合計 10,000円程度

3 DIY人件費 0円。
<設計段取り時間=約2日間、意見聴取=約1日間、施工=約3時間>
で、この卓上据え付けは土台の木材を塩ビパネル自立用に工夫した。
サイズは上記のようで真ん中に3mm幅で「切り込み溝」加工(店舗で外注)。
この切り込み溝に厚さ2mmのパネルを挟み込み、
その隙間(1mm)を短い釘で埋め「押さえる」ように打ち込んだ。
ただし釘頭は完全に打ち込まず、あとで容易に「抜ける」ようにした。
また、土台木材部品はテーブル面に対して「両面テープ」貼り付け。
これはあくまでも新型コロナ対策であり、時限的応急的対応と考え
1年間程度の「仮据え付け」仕様としたのであります。
なんですが、自立状況は比較的堅固で意図的にさわれば揺れるけれど、
タッチしなければ不動で自立しています。仮設置として妥当機能性範囲。
透明塩ビパネル1820×910×2mmサイズ品は、切断加工の際のムダを排除して
おおむね全5枚程度になるようにカットサイズを特定した。
(最初の1枚はちょっとサイズを間違えた)
通常の椅子に座っての作業時の人間スケールを想像して
その通常相互会話での飛沫双曲線を考えカットサイズを特定した次第。
・・・ということで総額2万円ちょっとで
相互の「ソーシャルディスタンシング」が可能になったと思います。
もちろん今後利用上での実態も見ていかなければなりませんが、
みなさんにもなにかの参考になれば幸いです。

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