本文へジャンプ

【新型肺炎の報道記述表現への疑問】



連日報道され続けている「新型肺炎」ですが、
毎日アナウンスされる「感染確認者数」について報道がかなり違う。
いちばん上の表はフランスの通信社・AFPの最新の発表数。
これをみると日本の感染者数は、クルーズ船の感染者数を除外して
()付きでいわば別枠扱いとして表現されている。(2/25(火) 3:25配信 )
これによると、日本国内の感染者数は146人であり、
イタリアの219人よりも少ない。
香港の79人、シンガポールの90人と比較して対中交流度合いから考えて
そう大きな偏差はないように思われる。ちなみにSouthCorea韓国は833人。
それに対して2番目の記事スクリーンショットは日本の通信社、
共同通信の配信記事。記事タイトルに明瞭に「851人」と記載している。
AFPはクルーズ船と日本国内感染者数を分けて発表しているのに
こちらではクルーズ船を含めた数字を印象的に報道している。
国際運航の「クルーズ船」での感染症発生という未曾有の事象の中
その入港を拒否する選択も、主権国家としてはあり得たのに
たまたまそれを「受け入れた」のが日本であった、ということであって
いまもそれをコントロールするべく努力している最中だと思う。
当初の事実解釈の違和感に外国の通信社は正しく気付いて
ほぼAFPのように「クルーズ船」感染者数を除外しているのに、
全国の新聞社が記事をおおむね依存している日本の通信社が
まるで背後から射撃するかのような発表をしていることに驚かされる。
きょうの読売新聞では以下のような記事が見られた。
<数千人規模の検疫を行い乗船者の治療を行う負担は大きく外務省幹部は
「寄港を受け入れた国が全責任を負うなら、今後も寄港拒否する事例は
多発しかねない」と懸念する。菅官房長官は19日の記者会見で
「国際的な協力態勢の構築を含めて、いかなる対応が望ましいのか、
一段落したらしっかり検討したい」と述べた。>まるで日本国を貶めるような
記事を発信し続ける共同通信は誤情報の拡散と取られかねないのではないか。
3番目は日本の厚生労働省の2/19時点での発表数字。
こちらをみればチャーター機での帰国者を除けば日本国籍陽性反応は44人。
20日以降、国内での感染確認も続いているけれど、
現状把握としては、こういうところなのだろう。

この報道の違いはどういう理由なのだろうか?
各社それぞれの見識があってのことだろうから一概には言えないけれど
メディアの報道についての「記述表現」について
受け取り側は、それらが意図的かどうかは別としても
解釈が大きく分かれる「見方」で表現されていることに留意する必要がある。
洪水のような報道の中で、ファクトチェックは冷静にしなければならない。

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.