昨日はことし亡くなった義母の供養、墓参り。
ごく近親だけでしたが、ワイワイと都合6回ほどわたしが
「私度僧」役で般若心経を唱え上げておりました。
わたしの父母が死んだ,30年前くらいによく唱えているウチに
自然と暗唱できるようになったのであります。
そういうことなので、小さいときから墓参りで耳にしていた娘などは
「人間は大人になったら般若心経は自然と唱えられるようになる」と
固く信じていたのだそうです(笑)。
誤解させた身の不始末を嘆いている次第(笑)。
なんですが、本日のテーマはトウキビであります。
面倒なので標準語の「トウモロコシ」ではなく「トウキビ」にします。
先般一度、ほっかいどうの味覚として取り上げて、
けっこうな(笑)反響をいただきましたが、
先日ふと市場で、いろいろな品種のトウキビが売られていたので、
「おお、こんなにあるのか」と驚かされてつい購入。
それを「味比べ」する企画を立案してしまった。
農家ではないので、トウキビの品種については無頓着でした。
そういえばそばについても「ではかおり」品種のおいしさを実感したし、
いろいろな食品で品種改良努力は継続しているのだと再認識のおり、
こういった気付きの機会があったというところでしょう。
「どれがいちばんおいしいの?」
「う〜〜ん、う〜〜ん」
「どれがいちばん甘いの?」
「それは味甘〜みかん〜ちゃんかな」<写真の左から2番目>
「つぶが白いのはどれさ?」
「味甘ちゃんとロイシーコーン<左端>」
「黄色いのは?」
「ゴールドラッシュ<左から3番目>とおおもの<右端>」
というおおまかな概略であります。
つぶの白っぽいタイプが概して甘味が強いタイプのようです。
じゃぁ、黄色い方はどういった特徴があるのさ、といったところ。
ということで例によって皮を最後の一枚だけ残して茹で上げてみた。
やや邪道かもしれませんが、包丁で断面切りにしてみた。
味比べの結果、やはり甘み自体は味甘ちゃんがいちばんかも知れません。
しかし、同じ甘味の強いロイシーコーンの方が
1箇1箇の「つぶ」の皮膚が強い感じがします。
トウキビの食べ方で、わたし自身は1箇1箇のツブを本体から「バラして」
食べるというエレガントな食べ方が好みなのですが、
そういう食べ方では味甘ちゃんはきちんと本体から離れる確率が
ほぼ20-30%失敗する。
それに比較するとロイシーコーンの方は10%程度の失敗確率。
失敗するとつぶがペシャッと破壊してしまうのですね。
どうも甘み系はそういう腰の弱さが気になるということのようです。
一方、黄色みのタイプの方では、腰が強くてほぼ失敗はない。
「おおもの」では、やはりツブは大きめですが、
糖度と腰の良さ、そしてトウキビ独特の「味わい」では、
ゴールドラッシュがやや、優勢のように感じました。
・・・って、一般的に多く流通しているのはゴールドラッシュだそうで、
図らずも、市場の評価そのままであるということでした。
しかし、こうやって活発に品種改良を重ねているって、
北海道の底力のように思えてなんだかうれしい。
さらに競争レベルを高めていってほしいですね。
Posted on 8月 14th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: おとこの料理&食, 日本社会・文化研究
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.