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【中国共産党IT抑圧との香港の戦い】

昨日は山形市内住宅展示場で一般向けの講演。
事前には時間がなくプレゼン資料は一気に仕上げたので前日、夜なべ。
ということで、終わってからは体力の限界突破でひたすら就寝。
本日は住宅ネタお休みで国際政治についてのブログです。あしからず。

香港の情勢について危惧の念を強くしていましたが、
おとといの段階で香港政府側が大幅な譲歩を示し、
さらに追い打ち的に200万人が声を上げたという昨日のデモで
今回の状況に一定の結果が示されつつあります。
米中冷戦の世界情勢の前に、中国共産党政権の退勢が見えてきている。
そしてこの状況についての情報が徐々にあきらかにされてきている。
今回の「民主化運動」では、前回の「雨傘革命」の反省を踏まえて
中国共産党独裁政権側に運動後に個人を特定されないような
そういう周到な準備がなされてきているようです。
産経WEB報道〜香港、リーダーなき反政府デモの「勝利」〜では、
「マスクやヘルメット、ゴーグルを多用し、いつも以上に
身元を特定しにくくしていたのもその一つ。
また、地下鉄やバスを利用してデモに参加する際、
当局による追跡が容易なICカードではなく現金を使っていたようだ。」
という記述があって、刮目させられた。
中国共産党独裁政権は、人民抑圧支配の維持継続のために
5G覇権戦争にみられるような最新の情報技術を徹底的に活用してきた。
現金決済では人民すべてを監視することは不可能だけれど、
ICカード社会では人民管理抑圧はしやすい。
その動機も強くあって独裁政権は情報技術投資に血道を上げてきた。
最新の「顔認証」システムでは多くの人間の集まる場所に設置した
カメラで定時観測し多くの「借金を返さない人間」を特定して
逮捕した、みたいな報道まで喜々として最近流していた。
情報技術の進化という面ではひとつの効果ではあるだろうけれど、
このように抑圧独裁権力が利用できることに無自覚なひとたちが
「中国のIT技術はすごい」などと持ち上げることには
政治的無知のあまりの奥深さに暗澹とさせられていた。
今回の香港の民主化運動に対しアメリカ社会は相当に支援していたとされる。
直接的には超党派議員による香港民主化支援の法案提出の動き。
さらにはIT支配を強める独裁政権への直接的な「対決方法」として
デモ参加・情報共有の手段情報を支援したという報道もあった。
さらに現金使用で脚をつかなくするなどリアルな方法まで、
この戦いの情報戦争側面も報道されてきている。
まさに5G情報覇権社会での民衆の戦い方の具体的先取りが行われた。
ひょっとして本土でも、という危機感が中国共産党にはあるかも。

最近、習近平の前任者・胡錦濤の息子の「活躍ぶり」が急に報道されるなど、
独裁政権内部での「動き」も表れてきているとされる。
中国共産党政権は今回早めに強硬弾圧をあきらめたかのようだけれど、
大阪でのG20開催後、またどうなるか不明。要チェックですね。

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