本日はすこし住宅を離れた話題。
安倍さんがイランを訪問して米ーイラン関係の和平工作を行っている
そのちょうど最中に、ホルムズ海峡で
日本の会社が運行しているパナマ船籍のタンカーが攻撃を受け炎上した。
幸い乗組員には大きな被害がなく、輸送されていた内容物にも
被害が及ばずに、積み荷の入れ替え作業などに着手しているとのこと。
この民間輸送タンカー攻撃を巡って、
イランが仕掛けたのだと断定的に情報を流すアメリカと
乗組員を救助して「攻撃者を特定する」とアナウンスして
アメリカによるフレームアップをはねのけようとするイラン。
奇しくも日本というキーワードで情勢がうねってきている。
ふたたび中東を通ってエネルギー源が運ばれてきている
日本のエネルギー事情が浮き彫りになってきている。
帰国早々にトランプさんと「電話会談」をこなした後、
安倍さんは注意深く言葉を選んだステートメントを発表した。
いまのところ、アメリカの言う通りの意見を発出せず、
政府見解として菅官房長官は
「ご指摘の事案の詳細については、引き続き情報収集中であり、
その背景を含めて、予断を持って発言することは控えたい。
いずれにしろ、今回の安倍総理のイラン訪問については
イラン側も高く評価しており、地域の緊張緩和の観点から有意義だった」
と努めて冷静な姿勢を発出しているという段階。
今後、ことの推移がどうなっていくか、予断は許されないでしょうね。
安倍さんのイラン訪問というタイミングで起こったということは、
その「一石」の意味を巡っても国際的なパワーバランスが動く
そういう安全保障環境にニッポンがいることが明瞭に示された。
しかしエネルギーということではニッポンの安全保障、
きわめて危うい現実が端的に露見したといえるでしょうね。
図はニッポンの領海+排他的経済水域での海底資源分布推定。
明治の開国以降、日本は常にエネルギー資源確保の国策に
対外的精力を使い尽くさなければならない構造。
図のような潜在的な海底資源が活用出来るようになれば、
国家戦略は大きく変化していくのでしょうね。
国土面積は世界で60番目の弱小国家。
一方で領海+排他的経済水域を含めた面積では世界で6番目の広域国家。
技術力をさらに磨いて、こういう資源活用を急げないものか。
Posted on 6月 15th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
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