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【デザインされたモノが持つ影響力、パワー】

写真はわが家の郵便受けであります。
このポストボックスは、27年前の新築時に、玄関表札などと
お揃いのデザインとして、金属加工の作家の方に作っていただいた。
設計事務所が主導しての依頼で、作家名は失念してしまった。
新築時には玄関アプローチの距離が一定確保されていて
やや敷地の中で引き込んだ玄関の位置に設置されていた。
その後、22年前の大規模増改築で、ほぼ現在の位置に移動してきた。
最初はすっくと自立的に立っていたけれど、
その大規模増改築時に脚周囲を造園工事して
その緑の植え込みの中から立ち上がるかたちになっていた。
今回のリノベーションで、ふたたび自立的な姿に復元した。

一方で「表札」の方は、外壁スレート板に強固に糊付け加工され、
その外壁位置に玄関が移設されたこともあって、
そのスレート板から剥がしてしまわなければならなかった。
この糊付けはきわめて強力で、その後の扱いも
しっかり打ち合わせできていなかったので、なんと
スレート板の残骸とくっついた痛々しい姿で、手許に戻って来た。
その不憫な扱いを深く反省させられてしまった。
兼用住宅らしく表札は2つあって、ひとつはやや大きめの会社用、
もうひとつはわたしの自宅としてのネームプレートだった。
で、戻って来た表札と、このポストボックスを観察したら、
そのデザインが、寸法も含めてまったくゾロであることに気付かされた。
このポストボックスは、会社表札と平面寸法がまったく同じ。
また、自宅ネームプレートも左右幅がまったく同一だった。
しかも、写真で見ていただくとわかるけれど、ポストボックスは
正面姿で上下2つの面に分かれるけれど、
その1面に天地大きさがほぼいっしょであり、左右幅はまったくぴったり。
うかつながら、そういう事実を初めて知った。
施主として、そのことを深く反省させられた次第です。
そこで罪滅ぼしの意味を込めて、このネームプレートを同じ金属製の
このポストボックスになんとか、貼り合わせたいと念願した。
誰にも頼まずに、自分自身のDIYでするべきだと思った。
インターネットでその方法をよく研究して、また、ネームプレート裏面の
強固な糊付けや金属加工された緊結用のボルト状突起を除去した。
かなり丹念な作業が要求されたけれど、
あれこれ工夫してなんとか接着可能な平滑面にできた。
それをこのポストボックスの現在貼り込んだ位置に接着させた。
DIYショップで親切に教えていただいたセメダイン・スーパーXを使った。
施工は一昨日で、天候も予報では晴れだったので
24-48時間という「「実用強度」日程を確保したつもりだったけれど、
予報ははずれて接着後24時間ほどで雨になってしまった。
しっかりとビニール袋で養生して、保護させて無事48時間経過後、
外してみたのが写真の状況であります。

ヘタなDIYだけれど、
自分ではなんとか、27年間の不義理にちょっぴり、
詫びを入れられたような気分がしております。
もうひとつの「会社表札」も現在、どう扱ったら良いか思案中。

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