きのう、きょうと旭川に来ております。
地域工務店グループ・アース21の旭川例会出席であります。
一昨日の降雪状況もあって、JR移動を選択することにしました。
そういう安全優先もあるのですが、より大きいのはJR駅舎の魅力。
設計 (株)内藤廣建築設計事務所&日本交通技術(株)
施工 旭川高架駅工区工事共同企業体(清水建設(株)・熊谷組JV)
構造/階数 土木高架構造、一部鉄骨造 / 地上2階
延面積 17,407㎡
工期 平成19年11月~24年3月
という建築概要の建物ですが、わたしの大好きな駅のひとつなのです。
写真のようにやわらかな木質の空間が迎えてくれます。
建築が「多くの人が集まる空間を考える仕事」だということを見せてくれる。
外観は通りとは反対側のファサードです。
こちら側は、駅南の忠別川の河川空間と駅北の歩行者天国を結ぶ。
コンセプトは、〜「川のまち旭川」に相応し、豊かな自然との調和を目指している。
旭川駅舎は、インターフェイスとして「自然」と「まち」を繋ぎ、
木材で覆われた内部空間は「温もり」と「やさしさ」が感じられる。〜
っていうような次第であります。
北海道内のJR駅舎は主要駅の建て替えが進んでいたのですが、
わたしが目にしてきた駅舎はどれも好感を持てる建物です。
函館、岩見沢、この旭川、帯広、稚内といった駅舎たち。
仕上げのように札幌駅が新幹線を迎え入れることになり、
その基本プランとして「地下案」が最近示されてきている。
人口減少という課題の先進地域としての側面を持つ北海道ですが、
長く使えるような公共交通機関は、それこそ地域社会のプラットホーム。
やや閑散としていた忠別川の河川空間方面の植栽なども
徐々に熟成を見せ始めていて、ちょっとした回遊時間をたのしめる。
なにより、駅に着いたらちょっと句読点を持ちたくなる、
川の街、旭川の自然環境が迎えてくれるというプランは好感を持てる。
ただ、人口減少の進行は今のところいかんともしがたく、
1日平均乗車人員は2015年で4,188人という状況で、
2001年の5,370人から2割以上減ってきている。
まぁわたしなども、通常はクルマで高速道路を利用することが多いし、
経営するJR北海道はきびしいだろうと推測されますね。
ステキな旭川駅が、もっと活性化するように願っています。
Posted on 10月 25th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 「都市の快適」研究
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