尖閣への領有権を主張する中国による挑発行動。
この8月からの200隻以上の「漁船」団と、海警局という半武装公船団による
尖閣周辺での意図的な「侵犯」的活動に対して
日本の現状法制度で対応している海上保安庁による「防衛」活動。
粘り強く「平和的手段」と行動で、多数による横暴的活動に対して
毅然として対応してきていることに、深くその労を多としたいと思います。
集団的「ならず者」行為に対して、勇気を持って領海防衛の最前線で
まさに熾烈な「戦い」をいま、わたしたちに見せてくれている。
法で定められた任務とはいえ、この活動にリスペクトを払うべきだと思います。
そうした認識で海保の活動を見ていた次第ですが、
昨日になって、新たなニュースが飛び込んできた。
「中国漁船大量出没の尖閣沖でギリシャ国籍貨物船が中国漁船と衝突
海上保安庁が6人救助 中国公船は接岸水域から姿消す」
〜11日午前5時半ごろ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で、
海上保安庁の巡視船が遭難通信を受信した。魚釣島北西約67キロの
排他的経済水域(EEZ)へ急行し、ギリシャ籍の大型貨物船から
事情を聴いたところ、「中国漁船と衝突した。漁船は沈没した」と説明した。
巡視船は近くの海上から中国漁船の乗組員6人を救助。
6人とも命に別状はないが、うち2人が切り傷を負っているという。
外務省は11日、海上保安庁が中国漁船の乗員を救助したことを
中国政府に外交ルートを通じて伝えた。中国側は謝意を表明した。
中国漁船は「ミンシンリョウ05891」で、揚網作業をしていた。
現場周辺に船体は見当たらず沈没したとみられる。乗組員14人。
海上保安庁は巡視船8隻と航空機1機で残る8人の捜索・救助にあたっている。
海上保安庁によると中国海警局公船は今回、3隻が3日午後6時ごろに
尖閣諸島周辺の接続水域に入った後、隻数を徐々に増やし、8日には
過去最多となる15隻が尖閣諸島周辺の領海や接続水域を航行していた。
11日午前9時現在で3日午後6時以来初めて尖閣諸島周辺の接続水域と
領海内を航行する中国公船がいなくなった。
接続水域や周辺のEEZは日中間協定で双方漁船操業が認められている。〜
<以上、産経新聞WEB報道より要旨抜粋>
海の男として人道的に当然の対応とはいえ、
まことに素晴らしい活動であり日本人として誇らしい思い。
普段からの冷静沈着な平和的状況対応があって、
緊急事態に当たっても、当然の人道的対応が可能であったのでしょう。
こうした平和維持活動こそが、対中国での日本の取るべき当面の対応。
国際社会に日本の平和的行動が広く伝わることを期待したい。
【続報】 中国船の領海侵入、米が非難…一段と強い表現で<読売>
〜【ワシントン=黒見周平】米国務省のトルドー報道部長は10日の記者会見で、
中国の公船や漁船が沖縄県・尖閣諸島沖の領海に繰り返し
侵入していることについて、
「日本の施政権を損なうあらゆる一方的な行為に反対する」と非難した。
9日は「注意深く状況を監視」との見解を示したが、
一段と強い表現を用い、中国をけん制した。中国は尖閣諸島周辺で
公船による漁船への立ち入り検査などを行い、自国の施政権を
アピールしているとみられる。トルドー氏の発言は米政府として、
中国の行為は認めないとの立場を明確にしたものだ。〜
一方こちらは産経の続報【北京=西見由章】
〜尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺海域で中国漁船の乗組員が
海上保安庁の巡視船に救助された衝突・沈没事故について、
中国外務省の華春瑩報道官は11日声明を発表し、救助された6人が
同日夜に中国側へ移送されたことを明らかにした。
華氏は中国の公船が現場付近で行方不明者の捜索を継続しているとした上で、
日本側の救助について「協力と人道主義の精神が示されたことに
称賛を表明する」と言及した。〜
どうもこうしたアメリカの動きを踏まえて、中国側の変化の兆しか。
アメリカの対応は、やはり日本政府サイドからの働きかけからだろう。
平和はつねに戦略的思考をもって構築しなければならない。
Posted on 8月 12th, 2016 by 三木 奎吾
Filed under: 状況・政治への発言
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