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【鎌田紀彦氏提唱 「Really ZEH」論】

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わたしどもReplan誌では、新住協代表理事・鎌田紀彦氏に
「Q1.0住宅デザイン論」という連載をお願いしております。
写真は、北海道版今月27日発売号での掲載説明写真。
そういうことなので、所用で仙台を訪れる機会には、だいたい原稿督促(笑)を
兼ねて、表敬訪問させていただいております。私どもとしては、
仙台に居を移されて昨年までの室蘭よりも距離的には遠くなったのですが
訪問させていただく機会は増えております。
今回も所用を済ませたあと、次号の原稿の状況打合せ。
と同時に、住宅をめぐる状況について情報交換させていただきました。

お話しは多岐にわたりましたが、
いま住宅業界の注目が集まっている「ZEH」についての情報交換。
これまで国交省が所管してきて、省エネがさっぱり進んでこない
住宅業界に対して、経産省が横やりを入れてきて
これまでとは様変わりして、大きな動きになってきた。
そして、ZEHの基準について先生の方でいろいろと調査してきて
いくつかのポイントがあきらかになってきたようです。
とくに問題は、暖房エネルギー計算でこれまでの寒冷地住宅の基本である
「全館・全室暖房」ではなく、「部分間歇暖房」を選択した方が
申請上は圧倒的に有利になるということ。
先生が執筆された他誌「建築知識ビルダーズ」連載記事では
「ZEHの申請を多数行っている人の話によると、
ZEHを安く作るためのポイントは、次の2点」とあって、
1 吹き抜けなどのある「開放的なプラン」を作ると、主たる居室の
面積が増えて、必要エネルギーが増えるので避けた方が良い。
2 暖房はエアコンやFFストーブを選び、間歇暖房は必須。
というように記述されています。
1次エネルギー計算プログラムの設計仕様が、
こういった対応に誘導させるような作りになっているとされていました。
北海道的住宅の常識的デザイン・温熱環境とはかけ離れている・・・。
このような調査に踏まえ、表題のように「Really ZEH」という
「本当のゼロエネルギー住宅」を指向していきたいとのことでした。
今週水曜日には、北海道で「ZEH北海道」の発足会合もあります。
論議がどのように展開していくか、注目されるところ。

で、帰ってから仙台事務所で「新建築住宅特集」最新号を発見。
なんと「環境建築特集」ということだそうで、
じっくりと拝読させていただきたいと思います。
しかし、使用しているフォントサイズが小さくて、目に厳しい(笑)。
いろいろ住宅性能をめぐる動きが活発化してきているようですね。

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