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木肌の表情

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先日紹介していた武部建設さん
「北海道R住宅」リフォームの家、再続編です。
武部さんでは、オリジナルの外装材を作っています。
一地域工務店で、こういう素材開発まで取り組んでいるというのは
きわめて珍しい例だと思いますが、
先代の社長さんが植林した木を、外装材として加工しているのです。
京都の建築家からの仕事があったときに
この素材を外装材として利用するように勧め、
事例として多くの建築雑誌にも取り上げられました。
このリフォームお宅でも
効果的な使用位置に、玄関前の空間を彩るように意匠されています。
この素材、なかなか質感が素晴らしい。
荒々しい素材感が意識して追求されていて、
一枚一枚の形もまったく違うので、施工自体は難しい部分があるけれど、
そういうものと理解していただける施主さん向けには
大変面白い素材になるのではないかと思われます。
なにより、家に帰ってきたとき、訪問するとき、
家の雰囲気をひとに伝えるような、そういう機能要素を果たしていると思う。
質朴だけど、暖かみがあって、無垢な、というような印象を与えてくれる。
人の肌と似通っている木肌は、一部に皮まで残しているような
そういう雰囲気のまま、ひとに訴えてくるように感じる。
そしてそういう雰囲気のまま、そこにあり続けることで
やがて風化がもたらす時間推移がその表情に加わっていって、
いわば、美しく古びていく、そんな思いをもたらすのではないでしょうか。
そういう意味で、まことに外装材として、いい。
きのうは、台風の影響でたくさんのみなさんが影響を受けたものと思います。
朝一番で、花巻便はさっそく欠航決定ということで、
一昨日の会議参加者の方が影響を受けたのをはじめ、
みんな台風の進路を気遣いながら、一喜一憂していましたね。
日本人社会の中で、台風って、
こういう共同体意識を大いに盛り立てるひとつのイベントでもあると感じます。
けさ、釧路方面が再接近状態とか。
被害の拡大が進まないように祈ります。
北のくらしデザインセンター
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