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埼玉県産材・実測Q値1.7レベルの家

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昨日既報の件、ようやくUSBケーブルを入手して
カメラのデータを移行させることができました。
なんですが、これもちょっと紆余曲折がありまして、
最初にインターネットで調べていた品番を店員さんに教えて
購入してきたのですが、そのときには、
たまたまうカメラを持参せずに、接続は確認していなかった。
店員さんの専門知識を信頼した次第ですが、
実はそれが間違いで、いざ昨日の夜、宿泊先ホテルで接続させたら
なんと、接続の口が形状が違っていて合わない。
間違いと気付いたのが夜の9:30。
幸いホテルが浅草だったので、大急ぎで10:00までやっている
秋葉原のヨドバシカメラにタクシーを飛ばして行き、
ようやく口を実際に確認して購入してきました。
けっこうな綱渡りという次第でした。
そんなことで、まだ写真の整理整頓はそれほど出来ていません。

埼玉の工務店グループの中でもたいへん研究熱心な
佐藤工務店さんが国交省のモデル事業に応募して建設した
モデル住宅の見学であります。
エントランスの植栽にケヤキを植え込んでいて、
しかもレンガを外装に使った雰囲気のある外観。
「県産材使用」が義務づけられた国交省助成事業ですが、
埼玉県産という樹種を特定して入手するのは
かなり困難が伴ったというのが実際だったそうであります。
地元の木材流通体制は、各地方流通事業者でレベル差がある。
で、この建物では土間床コンクリートを施工している。
そこに建築廃材を熱源とするボイラーで湧かした温水を
土間床暖房として加温させている。
お話を伺った当日も、朝2時間加温させていたそうですが、
その熱が蓄熱されていて、夜17:00過ぎにも
熱すぎるくらいの暖房熱が感じられていました。
この家では、「実測Q値」という東大の坂本先生考案の
装置による測定も行われていたそうですが、
こうした土間床コンクリート暖房装置では
実際の断熱施工による計算値よりもはるかに優秀な数字が
表示されるのだそうで、北海道の次世代基準に迫るような
1.7レベルの「熱損失計数」が測定されたそうです。
ちなみに埼玉の次世代基準は2.8。
土間床の蓄熱容量を活かしたこういう温熱環境を
実際に体感してみると、この土間に太陽熱を
効率よく蓄熱させれば暖房負荷はクリアしそうな気がします。
冬場は太平洋側気候地域の日射取得がたっぷりあるので、
無暖房住宅も計画できるのではないかと。
こういう温暖地ほど、しっかりした断熱気密さえやっておけば、
ほぼパッシブなエネルギーだけで暖房負荷をクリアできそう。
逆にそういったアプローチでユーザーに訴求すれば
かなりインパクトはあるのではないかと思われました。

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