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カンディハウス創業者長原さんを偲ぶ会

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北海道のひとつのプライドとして
カンディハウス創業者の長原實さんがいます。
長原さんは、家具職人を志してカンディハウスを立ち上げ、
世界的な企業にまで育て上げた立志伝中の人物。
数回はお目にかかっていますが、深いお付き合いはありません。
ただ、高校同期の友人に渡辺直行という友人がいます。
かれはこのカンディハウスの長原さんの後継の社長になり
その後いまは、同社会長を務めている関係から
長原さんは,友人の父親のような存在として
リスペクトさせていただいていた方でした。
その長原さんが1月前に亡くなられ、その「偲ぶ会」が昨日開催。
謹んで参列して参りました。

だんだんと人を送るということが増えてきますが
きのうの場合は、その友人の視線で見させていただいていました。
長原さんと、かれ渡辺君との人間関係の様子が
言葉の端々から伝わってきて、
仕事や人生上での大きな存在との出会いについて
こころのなかで反芻するように聞かせてもらいました。
出会いのときのこと、会社がはじめて海外に進出するときに
入社4〜5年で志願してアメリカ西海岸サンフランシスコに行ったこと。
そんな若造を信頼して送り出してくれたこと。
「すこし出る釘くらいの行動」を積極的に後押ししてくれたこと。
そしていつも反抗するような言動をして、
ハラハラさせていたに違いないこと等など、
まさに父親が反抗的な息子と接して来たような人間関係の件には
まことにほほえましく、また素晴らしいなと感じていました。
そうか、渡辺にとって長原さんというのはそういう存在だったのか、
そんな存在を持っていた友人が誇らしくもあり
また、まぶしく羨ましくも感じたのです。
ひとの寿命、命というのは限りがあり、
自分一個でできることには限界があります。
そうであれば、いちばん大事なのは次の世代を育て上げることでしょう。
とくに創業者の場合には、その魂魄のようなものを伝える必要がある。
厳しくもあり冷徹でもあり、そして暖かみもある
そんな継承が必要なのだろうと思います。
渡辺君はいま同社会長として、次代の後継者も育てている。
自分の先人を看取り、そして次世代にバトンタッチしている。
そういうかれにしか感じていない部分に、
いろいろな想念が沸き起こりながら、耳を傾けていました。

いい会に呼んでいただけたと感謝しておりました。
合掌。

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